私がブログを始めた理由の一つに、自転車好きの人たちに興味を持ってもらい、何かしらの参考になればという思いがあります。とはいえ、旅のエピソードや想い出話になると、少し自転車から離れますので、ご了承ください。内容も30年以上前の出来事で、現在とは状況が違うことが多々あると思います。
まず母親の説得から
海外旅行を決断して気持ちもスッキリし、なぜか、この先うまくいく気がしました。そのころ、私は印刷関連の制作会社に勤めていました。スタッフが20人にも満たない会社でしたから、1人でも欠けると、何かと大変なのは私自身よく理解していました。そこで、なるべく早めにと思い、会社には半年後の翌年3月に退職したい旨伝えました。
自転車旅行の紀行本に、池本元光著『世界ペダル紀行(上・下)』(サイマル出版 1974年) があります。池本さんはアドベンチャー・サイクリングの先駆者で、この書には1968年から4年4ヵ月かけ47ヵ国、42,000㎞を走破したようすが記されており、海外を目指す若者達のバイブル的な存在です。私も参考にしました。
本格的な準備は、年が明けてから始めました。まずは母親への報告です。兄弟はみな独立していましたが、一番下の私はまだ独身で、母親と二人暮らしでした。私の自転車への思いを一番理解してくれていたのが母親です。反対はしませんでしたが、心配のようでした。当然でしょう。初めての海外旅行、しかも自転車で行くと言うのですから。母親の心配を少しでも軽くするように、もっともらしく計画を説明し、約束事も決めました。
まず、30才を過ぎた今が最後のチャンスであること。先々のことを考えて、期間は2年まで。コースは、北米からヨーロッパ、そして北アフリカ。月に1回は電話をかける。絵はがきをマメに送る。十分な旅費を持っていく。事故には細心の注意を払う、などなど。母親には何とか納得してもらいました。正月早々のことです。
私の人生に大きな影響を与えたあのGreat Journeyがいよいよ語られるんですね!
このような形で読み進めていけることはとても貴重です。楽しみに読みます。
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