この旅行には、コンロから寝袋まですべてふだん使用している用具を持参しました。ただ、テントだけは軽さ(1㎏強)と簡便さ(設営1~2分)を考慮して、ゴアテックスのシェルターを新調しましたが、失敗でした。
寝るだけならともかく、やむなく雨の日にはテント内で炊飯をしますが、いかんせん狭すぎました。そんなときに活躍してくれたのが、スウェーデンの軍隊も使うといわれる SVEA(スベア)123です。
コンパクトで火力が強く、扱いやすい。燃料容量は130㏄ですがプレヒートを必要とするものの、ポンピングは不要です。満タン時の燃焼時間は約45分。500㏄の水なら3-4分で沸騰します。
アメリカでは白ガソリンはコールマンガスと呼ばれ、どこでも手に入りますが、ガロン缶が多く、自転車で持ち運ぶには不便でした。私はガロン缶を他人に譲り、ビールなどと交換するかたちで、持参した燃料ボトルに、そのつど白ガソリンを分けてもらうようにしました。
ヨーロッパではガスカートリッジの方が手に入りやすく、ガスコンロを使用しました。
1人用シェルターには懲りたので、帰国後の日本一周には軽さを捨て、居住性を第一に考え2人用テントを使用しました。