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北米大陸9700km[23]:the Icefields Parkway

imageシーズンまっただなか、カナディアンロッキー観光の北の拠点ジャスパーの町は賑わっていました。ジャスパーから南東のバンフの町まで州ハイウェイ93号線(一部でトランス・カナダハイウェイ1号線と重複)は“The Icefields Parkway”と呼ばれ、その距離は約300㎞。

私は、ジャスパー国立公園からアメリカのイエローストーン国立公園までのロッキー山脈の縦走を北米でのハイライトと考えていました。

「ゆっくり走ろう」そう思いながら、ジャスパーの町をスタートしました。2000m級の峠をいくつも超えながらハイウェイを南下して行きます。山並みに沿ってどこまでも伸びるアイスフィールドハイウェイ、その名の通り連なる山々には氷河、そして道路の数メートル先にはムース(へら鹿)や何やら小動物。崖の上には多くのマウンテンゴート(白岩ヤギ)がいます。

何もかもが新鮮に映りました。「ずっと走っていたい」そう思わせる光景の連続でした。
ジャスパーを発って3日目。途中、押し上げながら峠をクリア。

夏のこの時期はどこのキャンプ場も多くのキャンピングカーでほぼ満員です。混雑をさけて早めにキャンプ場にチェックインすると、カナディアンロッキーの宝石箱といわれ、村の名前にもなっている Lake Louise(ルイーズ湖)へ向かいました。

image雨がポツリポツリ降り始めるなか、自転車で山道を4㎞ほど行くと、遠く氷河を望み、周囲を山々に抱かれた長さ2㎞、幅500m、エメラルド色の湖が現れました。周辺には宿泊施設もあり多くの観光客の姿がみられます。残念なことに天気がいまひとつハッキリせず、雷が鳴り始めたこともあり早々に引き上げました。

目を覚ますと昨夜の雨は上がっていました。ただ、サイドバッグを食いちぎられて、食料を持っていかれました。ジェフが言っていたようにまたタヌキが出たのでしょうか。

熊が出る恐れもあり、テントのなかに食料を持ち込むことはできません。彼等のテリトリーに入り込んでいるのは私たちですから、やむを得ないことです。

カナダもアメリカも特別な許可がない限り、公園内ではキャンプ場以外でのキャンプはできません。環境保全はもちろんのこと、グリズリー(灰色熊)からの危険を避けるためです。残飯をグリズリーや他の野性動物に食べられないようにゴミ箱の管理も徹底しています。

大きさ・形状こそ違いますが、すべて鉄製で、動かぬよう太い鎖でつながれています。しかも、チョッと見ただけでは人間でも開け方がわからないよう工夫してあります。

コーヒーと残っていた缶詰で朝食をすませると、本日の目的地バンフの町へ向けて出発です。

image途中、州道93号線はトランス・カナダ1号線と分岐し、別ルートでアメリカまで南下します。トランス・カナダ1号線は世界一長く大西洋のニューファンドランド島から太平洋側のビクトリアまで約8000㎞、およそ地球の周長の5分の1の長さになります。

きっと四季おりおり、土地それぞれにさまざまな顔を見せるのでしょう。この分岐から30㎞先のバンフの町には昼過ぎに着きました。さすがに世界の観光地です。大変な賑わいです。翌日はバンフの町を避けて別のキャンプ場に移り、そこをベースに2日間バンフ周辺を散策しました。

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