アメリカには300近く、ここモンタナ州には7つのインディアン居留地 Indian reservations があります。多くはアメリカ各地から強制的に移住させられたものです。なかには豊かな土地を追われた部族もいます。時の政府は居留地内にとどまる限り、なにがしかの年金を支払う約束をしました。彼らはもともと狩猟民族です。やせた土地での農業も難しく、狩猟のため居留地から出て行く者もいたようです。
私は、部族の名が付く Flathead(フラットヘッド)居留地を走っていました。さすがにインディアンが多く、農作業をしているのも彼らです。看板がわりに立つインディアン特有の三角テントに誘われて、一軒の土産物屋に雨宿りとひやかしを兼ねて入ってみました。
入口には店番の女の子が一人いすにすわっています。店内には鮮やかな色の羽根飾り、壁掛け風の織物や革の小物入れなど、さまざまな民芸品が展示されていました。なかには made in 某国の可愛い人形もあります。どうやら、すべてが彼らの手作りでもなさそうです。
インディアンのベースにあるのは、家族のため、部族のためという思いです。そのための狩猟や開墾であり、金もうけ(西洋文明が押し寄せる以前にはその概念すらありません)のためではありません。
最近は彼らの生活も少しさま変わりしたようです。もともとインド人と間違われた呼称インディアンを先住民ネイティブ・アメリカンと呼ぼうとしたり、州によっては居留地内にカジノ(インディアン・カジノ)を許可しており、彼らの収入も多少増えたようです。
また、年金に頼らずに都会で働いて家庭を持ち、居留地内の親元に里帰りするなど、少しずつ変化もみられます。白人によるアメリカ開拓の歴史は、インディアンとの関わりの歴史でもあります。そこには、子どものころテレビや映画でみた西部劇とは違う現実があります。
印象に残るインディアンの言葉があります。「我々は、必要以上のものは決して捕らない。次の世代のために」大昔から自然と共存して生活してきた彼らの知恵です。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Garden_River_(Ontario)
Missoula(ミズーラ)の町のバイクセンテニュアルに寄ってみました。たまたま引っ越しの最中で、早々に引き上げることにしました。ただ、ナイアガラに行く予定を話すと、近くに住むメンバーのアドレスを教えてくれました。どうやら各地にいるメンバーが旅行中のサイクリストをサポートしてくれるようです。
立ち寄るかどうか分かりませんが、アドレスを受け取りました。町には彼等が提携しているユースホステルがあり、宿泊するために訪ねてみると、利用者の半数以上がサイクリストでした。