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北米大陸9700km[32]:無人の大平原で野宿

車のライトとブレーキの音で目がさめました。続いて車のドアが開く音が、[何だ、ヤバいのか] 一瞬ビビりましたが、テントのなかで静かにようすをうかがいました。

imageすると、車は何をするでもなく、走り去っていきました。どうやら小便するために、ハイウェイから降りてきたようです。懐中電灯で腕時計を見ると、0時を回っていました。再び眠りにつくと、また車の音で目がさめました。先ほど同様、用たしに降りてきた車のようでした。

時刻は4時過ぎ、そろそろ夜が明けます。私はもう寝るをあきらめ、明るくなるを待って、出発のしたくを始めました。5時半。ビスケット4-5枚をペットボトルの水とともに腹に流し込むと、ハイウェイに戻り、走り出しました。

前日の疲労が残っていましたが、早く空腹を満たしたい、早く冷たい水を飲みたい、そんな気持ちがペダルを回しました。5マイル先と書かれたマクドナルドやケンタッキーの看板が見えてきました。その安堵感から、ペットボトルにわずかに残っていた水を一気に飲み干しました。

早速マクドナルドに飛び込み、洗面を済ますと朝食の注文です。アメリカのマクドナルドのハンバーガーは、お店によって価格がまちまちです。ラッキーにも安い1個48¢、ハンバーガーを3個、スクランブルエッグ、ポテト、オレンジジュース、そして冷たい水。口にした全てが身体に吸収されていく、そんな感じでした。

その後、Moorcroft の町まで走り、野宿の場所を探しましたが、なかなか適当な場所が見つかりません。目に飛び込んできたポリスステーションで相談すると、ハイウェイを少し行ったレストエリアに1晩だけO.K.ということでした。

ひとたび町を出ると、乾いた平原が広がります。目に入るのは、点在する採油用の掘削機、何もない平原で無人で動くすがたが異様に映りました。

いつの間にか、道路沿いにレールが現れました。[列車が走っているのか。あれっ? この音は] 近づく音に振り返ると、ゆっくりと走る貨物列車がやってきました。北米で初めて目にする列車です。かなり長そうです。

imageやがて、列車が追いつき並走しながら、1, 2, 3, 4…追い抜いていく車両を数えてみました。16, 17, 18…まだ続いています。30, 31, 32…列車の速さにカウントが追いつかなくなりました。その倍の長さ、60両以上あったのではないでしょうか。

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