朝食に中華粥を食べると、みなさんは仕事や学校へ向かい、私はマンハッタン観光へ出かける生活が始まりました。
クイーンズはニューヨーク市の5つの地区の中で特に移民が多く、アメリカで一番の多国籍、多民族の人々が暮らす地区です。街ゆく人もアジアン、ヒスパニック、アフリカン、ヨーロピアンと確かに多様です。
ウッドサイドは、とても交通の便がよく、メトロと電車の両方の駅があります。メトロは普通・急行ともに停車し、マンハッタンのタイムズスクエアまで行っています。私は毎朝ラッシュの中、メトロを利用してマンハッタンのほぼ中央に位置するタイムズスクエアまで通っていました。
マンハッタン島は南北に20数キロ、イーストリバーからハドソン川までの東西は数キロと、歩いても移動できる距離です。南北の移動には他の路線にも乗り換えできますし、タイムズスクエアは観光拠点としてはベスト・ロケーションでした。
まずはインフォメーションセンターでいろいろな資料を集めました。最初に向かったのはメトロポリタン美術館です。1日では回りきれませんので、初日は古代エジプト館や美術品を、2日目は絵画を中心に見て回りました。
その後は、エンパイアーステートビルを始め、証券取引所・市庁舎・世界貿易センター(2001年9.11テロにより崩落)・国連ビル・ワシントン広場凱旋門などを見て回りました。もちろん、ステタン島の自由の女神像にもフェリーで行ってみました。
ニューヨークのぶらぶら歩きにもだいぶ馴れてきました。そんな中、日本料理店が目に入ると、やはり日本食が恋しいようで昼食によく利用していました。ほとんどのお店はメニューを表に掲示しています。当時の価格は、刺身・天ぷら定食$8.50-15.0、ざる・かけそば$4.50-5.50、味噌汁$1.00-1.50 といったところでした。(1$=240円)
ある日、ミッドタウンにあるSさんのクリーニング店に寄ってみました。奥さんの荷物運びを手伝い、一緒についていくと、そこはコインランドリーでした。個別に仕分けされた小さな袋の中には靴下と下着が入っています。それらを洗濯・乾燥してお店に持って帰ります。
ニューヨーカーは忙しいようで、どうやら女性も含めて靴下や下着をクリーニングに出す人がいるようです。その日からマンハッタン巡りを早めに終えた日は、手伝いと思い、コインランドリーへは私が行くようにしました。