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北米大陸9700km[51]:マンハッタン・クルージング

クリーニングと言えば気になることがありました。ある日の夕食時、Sさんに聞いてみました。

「Sさんのお店もそうだけど、ニューヨークのクリーニング店に〈French Cleaning〉という看板がよくあるけれど、あれは何なの?」
「ああ、フレンチクリーニングですか。あれは、水を使わないで薬品で洗濯するドライクリーニングのことです。どうやら、フランス人の発明らしいんですよ」
「そうなんだ。ドライクリーニングのことだったんだ」
「偶然、発見したらしいんですけれどね」

もう1つ思い出したので、聞いてみました。

「あと、〈POOL〉っていう看板をよく見るけど、水泳プールのことじゃないって知っていた?」
「あれはポケットっていうビリヤードのことです。バーなんかによく出てる看板ですよ」
「最初は知らないから、アメリカには小さなプールが、たくさんあるなと思ってた」
「私も最初は知りませんでしたけど、プールバーとかプールハウスのことです」

マンハッタン・クルージング

Sさんたちの休日、約束のクルージング観光へ出掛けました。メンバーはSさん夫婦とお母さんと私の4人、Sさんの妹さんは学校で参加できません。タイムズスクエアの先のバスターミナルからしばらく歩くと桟橋があります。

桟橋にはすでに出航を待つ多くの観光客が集まっていました。クルージングのコースは、マンハッタン島一周を始め、何種類かあるようです。Sさんが選んでくれたのが、人気のダウンタウン周遊コースです。

10月中旬、天気がよくてもそこは船の上、3人ともコートを着ています。私もウインドブレーカーを着用しました。船は定刻通り出航するとハドソン川を南下、まずはステタン島の自由の女神像をめざします。お母さんは船が苦手なのでしょうか、すぐに寝てしまいました。

ビルの間からはエンパイアーステートビルが見え隠れしています。やがて世界貿易センタービルの前を通過すると、自由の女神像が見えてきました。船は女神像に最接近すると、ゆっくりと方向を変え始めました。

Sさんはお母さんに声をかけていましたが、お母さんは女神像を一目見ると、またすぐに寝てしまいました。

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次に船は大きく東へ舵をきり、イーストリバーに向かいます。左手にはマンハッタンの高層ビル群が見えています。マンハッタン島自体は、丈夫で大きい一枚岩だそうです。だから、狭い場所にあんなにも多くのビルが建つのでしょうか。

マンハッタンとブルックリンにかかる3つの橋、南からブルックリン橋、マンハッタン橋そしてウィリアムズバーグ橋と、船は橋の下を通過し、さらに北上して国連ビルあたりでUターンして帰路に就きました。

2時間半のクルージング中、寝ていたお母さんですが、陸に上がると元気を取り戻しました。私に付き合って苦手な船に乗ってくれたのだそうです。

帰り道、Sさんたち行きつけの中華レストランに寄り、広東料理の夕食をご馳走になりました。店内は中国系の客でほぼ満席、どのテーブルもお喋りしながら賑やかに食事を楽しんでいました。

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(c) wikipedia

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