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ぐるっとヨーロッパ:Britain(2)ロンドン観光

市内観光は自転車で回ることにしました。

Y.H.から市内の中心までは東へ約4㎞ほど。開館時間の10時には間にあいませんでしたが、まずは大英博物館へ。所蔵品800万点、世界最大の博物館、とても1日や2日では回りきれません。

ちなみに、イギリスの博物館や美術館はほとんど入場無料です。ただし、寄付用の箱があります。

エジプトの考古学者が「詳しくは大英博物館に行って見てくれ」と、皮肉を込めて言ったように(イギリス人は自嘲ぎみに泥棒博物館と呼んだりします)、数多くの貴重な展示品のなかからピラミッドの発掘品のミイラや装飾品、古代ギリシャを代表する大理石の彫刻など、紀元前の美術品だけに的を絞って見て回ることにしました。それでも館内を出ると時刻は正午を過ぎていました。

europe01-001europe01-002ロンドン名物の赤い2階建てバスと黒いタクシーが市内を多く走るなか、午後からはにぎやかなピカデリー広場、国立美術館、トラファルガー広場から、左手にセントジェームズ庭園を見ながら真っすぐ進みバッキンガム宮殿へ。

その後、テムズ川沿いの国会議事堂とビッグベン、最後にウェストミンスター寺院へと、市内の主だった観光スポットを見て回りました。

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この日、ロンドンの郊外グリニッジ天文台を訪ねてみました。意外と知られていないのが、なぜグリニッジが経度0の子午線上なのかということです。17世紀の後半、緯度は分かっていたものの、まだ経度が定められていませんでした。

この天文台で観測された恒星の星図をもとに作られた海図が、後の海運大国イギリスによってスタンダードな海図として世界中に広まりました。そのことが評価されて日本も出席した1884年の国際会議でグリニッジを経度0と定めたそうです。

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テムズ川畔のグリニッジ桟橋の近くには19世紀に建造され、中国からイギリスまで紅茶を運んだ帆船カティサーク号(船首像の魔女がカティサークという下着をまとっている)が屋外展示されています。

天文台は、その南のグリニッジパークの小高い丘の上に建っています。天文台の小さな入り口からは東西の半球を分ける幅10㎝ほどの帯状の金属製のラインが石畳上に伸びています。私は東西両半球をまたぐようにライン上で足を広げると、経度0の表示板の写真を撮ってみました。私と同じように、仲よく並んでラインをまたぐ3人の子どもたちとそのようすを写真に撮る母親の姿がありました。

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市内に戻る途中、テムズ川にかかる有名な跳ね橋ロンドンブリッジを渡って、金融街シティ近くのロンドン塔に寄ってみました。11世紀末に建てられ、シェイクスピア作品の舞台としても知られるロンドン塔には、宮殿、城塞、牢獄、処刑場など、さまざまな顔があります。

塔の中には〈アフリカの星〉と言われる巨大なダイアモンドを始め、甲冑や拷問の道具など多くの種々雑多なものが展示されていました。しかし、どの展示品より私の目を引いたのは、囚人たちが牢獄の壁に堀り残した、心の叫びともいえる言葉でした。

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ロンドンも東京と同じに狭い道が多く、ゴチャゴチャしているのですが、意外にも車は整然と走っていて、クラクションの音もあまり聞かれませんでした。自転車で効率よく市内を回ったつもりでしたが、2日間精力的に走り回ったせいか少々疲れたようです。Y.H.への帰り道、広大なハイドパークのベンチに座って、しばし喧騒から離れノンビリと休憩しました。

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