エジンバラを出てから、イギリスに来て初めて北海沿いの道を走りました。丸々と毛をたくわえた羊が多く目につくようになり、天気は相変わらずパッとしませんでした。
諸説ありますが、セントアンドリュースはゴルフ発祥の地として有名です。しかし、実は学生の街でもあります。市の人口の半数を学生が占めています。
1413年に設立したスコットランド最古のセントアンドリュース大学は、イギリス国内でオックスフォード大学、ケンブリッジ大学に次ぐ歴史があり、近年はウィリアム王子とキャサリン妃の母校として知られるようになりました。
私は、ここセントアンドリュースに泊まるアテがありました。
ニューキャッスルで知り合いになったキャサリンという女子学生が、セントアンドリュースとネス湖に行くという私の話を聞き、この地に住む彼女のボーイフレンド、その名もアンドリューの住所を教えてくれたからです。キャサリンもアンドリューもセントアンドリュース大学の学生です。
ニューキャッスルでのキャサリンとの出会いから5日目、アンドリューの家を訪ねてみると、話を聞いていたようで、彼は快く迎えてくれました。友人と二人で借りている学生向けの小さな借家に居候させてもらうことになりました。
その夜やってきたキャサリンも一緒に、近くのパブへ一杯やりに出ました。なかは大勢の学生でにぎわい、あちこちのグループで盛り上がっています。日本の学生街の居酒屋で見る光景とダブり、懐かしくさえ感じられました。[日本じゃ、そろそろ鍋の季節、シメの雑炊。卵で閉じて海苔とネギ。食べたいな~]
上機嫌で戻ると「歓迎のしるしだ」といって、2人で季節外れの花火をあげてくれました。