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ぐるっとヨーロッパ:Britain(8)学生たちの週末パーティ

アンドリューの家に戻ると、また皆で飲みに出ました。前日と同じく、パブは学生たちで盛り上がっています。いい加減飲んだあげく、パブが閉店になるや、近くにパーティがあると聞いて、呼ばれもしないのに訪ねてみました。

会場は大学にほど近い学生寮とおぼしき建物内のホール。ホストの学生はアンドリューの知人のようで、私を紹介してくれました。少々酔った私は「ただ酒を飲みにきました。よろしく」と挨拶を交わして、中へ進みました。

ホールには学生たちが集っており、すでに盛り上がっています。持ち寄りと思われるアルコールは、ビール・ワイン・スコッチウイスキーなどです。手作りらしきツマミとスナック菓子、パーティといってもウェイターもウェイトレスもいませんので、私もほかの学生と同じように手酌で飲み始めました。

一人、二人と私に話しかけてくれるのですが、いささか酔った私は話題が噛み合わず、会話も長続きしません。アンドリューもキャサリンも顔見知りの連中との会話に忙しいようで、ときどき私のようすを見に来る程度です。

話し相手のいない私は暇をもてあまし、ついつい酒のピッチが上がり、かなり酔ってしまいました。酔いをさますため、奥の控え室でしばらく休むことにしました。そこには3人の女子学生と男子学生が1人。どうやら、皆さん賑やかなパーティから抜け出してきたようです。

europe01-025結局、私は戻ることなく、最後まで彼らと一緒に時間をすごしました。酔いをさますには丁度よかったかもしれません。アンドリューから声がかかり、パーティ会場を後にしたときは午前3時を回っていました。

ネッシーに会えるのか?

次の目的地はネス湖のネッシーです。アンドリューたちに見送られて、スコットランド北部の街 Inverness をめざして出発しました。

ロンドンを出発したころは、パッとしないまでも比較的おだやかな天気のなか、野宿もしていました。イギリスでは急な雨が多いせいか、屋根付きのバス停(日本の北国にあるようなガラス張りでドア付きの立派なものではありません)が多く、田舎町で寝袋にくるまり、そこで一晩過ごしたこともあります。

この時期は夕方4時ごろから暗くなり、太陽が上がって明るくなるのは朝7時を過ぎてからで、どうにも夜が長くてまいりました。正午になっても太陽は目の高さより少し上までしか上がりません。お昼だというのに、あまりにも長く伸びた影を走行中に撮ったことがあります。ちなみに、緯度は樺太の北端と同じ程度です。

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イギリスを走り始めて半月、だいぶ人びとの生活のリズムがつかめてきました。ふつうのお店は平日、夕方5時には閉まり、安息日の日曜日は完全に閉店状態です。チョッとした町にはY.H.があり、それ以上に多いのがB&Bで、ほぼどんな田舎町にもあります。

そして、さらに多いのがパブです。おそらくは地域の社交場なのでしょう。食料品店がないような村でも、必ずパブはありました。食料品といえばアメリカと違って、イギリスは魚が比較的手に入れやすく、じゃがいも・ニンジン・玉ねぎなども1個から買えますので、少ない荷物が好ましい自転車には助かりました。

ドンヨリした曇り空、やがて強風とともに降りだす雨、いつのまにか雲の合間から日ざしが……「スコットランドには、1日のうちに四季がある」全英オープン放送のテレビでのコメントを日々体感していました。そんなか私は、ハイランド地方の主要都市インバネスに到着しました。

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