ビートルズの街リバプールは観光することなく通過。次に、名前に誘われてバーミンガムの手前アイアンブリッジという町(人口2千人位ですから正確には村でしょうか)を訪ねてみました。
1779年に完成した世界最古の鉄橋があると聞きました。周辺は産業革命が起こった地域、なかでも製錬技術の革新はめざましかったようです。その技術をいかして造った鋳鉄製のアーチ橋、アイアンブリッジ。正式名はコールブルックデール橋。
夕闇せまるなか、アイアンブリッジは、ひっそりとイギリスで一番長いセバーン川(354㎞)に架かっていました。長さ約30m、橋の中央がやや高く、その下を鉄製のアーチが支えています。車での通行は禁止のようです。
誰もいない橋を歩いて渡ってみました。古めかしいフォルムは周囲の風景に溶け込んで見えました。その後、1986年に周辺ともども世界遺産に指定され、多くの観光客が訪れるようになったのではないでしょうか。
バーミンガムを通過し、Stratford-upon-avon へ。ここストラットフォードは、シェイクスピア生誕の地としてあまりにも有名です。アイアンブリッジの町と違い、高級デパートに洒落たレストラン、そして多くのみやげ物店など、町は観光一色です。
セバーン川の支流エイボン川の川岸には、観劇には1年前から予約が必要だというシェイクスピア劇場があります。川面の先にはシェイクスピアが眠るホーリー・トリニティ教会の尖塔が見えていました。街を発つ前にシェイクスピアの生家を訪ねましたが、あいにくの天気にも関わらず多くの観光客の姿が見られました。
ストラットフォードを出発してから、急に風雨が強くなり自転車はなかなか前へ進みません。屋根付きのバス停で雨宿りを繰り返しながら、本格的に走り出したのは風がおさまった3時を過ぎてからです。
夜道のなか(といってもまだ6時です)やっと見つけたY.H.は、安息日かシーズンオフなのでしょうか、日曜日だというのに開いていません。やむなく引き返し、B&Bに泊まることにしました。