プエルタ・デル・ソルからのびる道を北東に進むと広場に接したホセ・アントニオ通り(新名グラン・ビア通り)に出ます。
多くの人でにぎわうマドリッドのメインストリート、ホセ・アントニオ通りをさらに北東に10分ほど歩くと、目的地スペイン広場に着きました。
人口池を前にドン・キホーテ像が立っていました。右手を大きく上げて痩せ馬ロシナンテにまたがり、左手には風車に立ち向かうための長い槍をもっています。
斜め後ろにはロバに乗ったお供のサンチョ・パンサが控えています。そして、その後ろには二人を見下ろす形で作家セルバンテスの像があります。小学校のころに読んだドン・キホーテの物語を思い出しながら、しばらく眺めていました。
スペイン広場を南に行くと、王宮に出ます。王宮の角から東にのびるマヨール通りに行くと、プエルタ・デル・ソルに戻りますが、途中脇道を右に入りマヨール広場に寄ってみました。
実はマヨール広場には、夜になってから行くつもりでいました。ガイドブックに書かれた「夜のマヨール広場のにぎやかさにきっと驚くでしょう」の言葉が気になっていたからです。長方形の広場はかなり大きく、サッカー場の1.5倍以上はありそうです。
昔は市民の多目的広場として闘牛場や処刑場として使われていたそうです。広場の中央では何やらイベントが開かれていましたが、さほど人がいる印象はありませんでした。[本当にこの広場が人でイッパイになるのかなぁ]
陽も落ちてストリートミュージシャンたちは、寒さを避けるように地下道に場所を移していました。プエルタ・デル・ソルでは酔った若者達があちこちで、大声で合唱しています。
確かに夜の10時を過ぎたマヨール広場は、昼間のようすとは一変していました。広場にはさまざまな屋台が並び、周りのレストランが用意したイスやテーブルが置かれ、どこからかギターの音色も聞こえてきます。
店のなかは混んでいるのでしょうか、コートや上着をはおり広場に置かれたテーブルで食事をしている人が大勢います。夕食を終えて出てきたのか、レストランを探しているのか、それとも屋台を冷やかしているのか、家族づれの姿も目立ちます。
[こんな時間から食事にお酒、そして会話を楽しむなんて、スペイン人はやはりにぎやかなのが好きなんだよナ]