結局、マドリッドにいたのは3日間だけ。もっとノンビリするつもりでしたが、どうやら毎夜繰り広げられるマドリッドっ子のパワーに圧倒されてしまったようです。
マドリッドでフラメンコも見るつもりでしたが、予定を変更して本場のアンダルシア地方へ行くことにしました。
マドリッドから南へ70㎞、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の州都 Toledo(トレド)の街へ向かいました。イベリア半島のほぼ中央に位置するトレドは古くから栄え、西ゴート王国時代にはその首都でした。
マドリッドへ遷都する以前にスペイン王国の首都だった時期もあります。ちなみに、1986年にトレドの街は世界遺産に指定されています。
街を囲むように流れる Tajo(タホ)川は、国境を越えると、名を Tejo(テージョ)川と変え、ポルトガルのリスボン港から大西洋へと流れ込んでいます。
キリスト教、イスラム教など、異文化が交差する街トレドは、シーズンが終わってしまったのか、観光客の姿はほとんどありませんでした。
まずは、街の中心に位置するカテドラルへ。ヨーロッパでも有数の大きさを誇るトレド大聖堂です。完成までに約200年かかったというゴシック様式の建造物の重厚さに圧倒されました。