宿泊先の Y.H.に戻る前に、ドウロ川近くの<セラ・ド・ピラール修道院>に寄ってみました。展望台からは上下二本の道路が走るキレイなアーチの鉄橋<ドン・ルイス一世橋>と対岸のポルト旧市街が見えていました。
エッフェルの弟子の設計による<ドンルイス一世橋>の上側の道路は、今では軌道が敷かれ電車が走っています。橋と修道院そして旧市街は<ポルト歴史地区>として、1996年に世界遺産に指定されています。
行きたい街ということもあり、L君のポルトの下調べは完璧で、私はガイド付きの観光をしているようでした。
古くから造船の街として知られるポルト。イスラム勢力を排斥するために、エンリケ航海王子は父である国王の命を受けて船団を組み、ポルトから船出するとジブラルタル海峡の北アフリカ側の港セウタを攻略してイベリア半島と北アフリカのイスラム勢力の分断に成功したそうです。
二日目は旧市街観光。まずは2万枚と言われるポルトガルの名物アズレージョ(装飾タイル)で飾られた美しい<サン・ベント駅>へ。つづいて南の丘に建つポルトで一番古いロマネスク様式の建造物<ポルト大聖堂>へ。
つぎにドウロ川近くに建つ、以前は裁判所や商工会として使われた<ボルサ宮>へ。その正面に大西洋を指さすエンリケ航海王子の像が立っていました。その隣には、ブラジルから持ち帰った500㎏とも600㎏ともいわれる金箔で装飾を施した<聖フランシスコ教会>がありました。
観光スポットは旧市街に集中しており、一日で歩いて回ることができました。ただ、市街はとてもアップダウンが多く、とても疲れました。