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ぐるっとヨーロッパ: Portugal(18) リスボンの娼婦

彼女は30歳の独身、一緒に暮らす3歳の可愛い女の子がいるそうです。彼女の仕事は娼婦。もちろん店にも出ますが、時として他の娼婦仲間と一緒にボートで港に停泊中の船に乗り付けて客を取り、2-3日そのまま帰らないこともあるそうです。

一部の外洋船は途中の寄港地で船乗りをピックアップすることもあり、そのような船乗りのなかにはパスポートもなく、自分が乗り込んだ港まで下船できない者もいたようです。ボートで乗り付ける娼婦たちは、おそらく彼らに歓迎されたのでしょう。

彼女が戻らないあいだは、他の娼婦や近所のオバさんたちが3才の女の子の面倒を見ると聞きました。

当時、私の気持ちはほぼ決まっていました。男女関係に口を挟む気持ちはないし、W君が「アフリカに一緒に行かない」というなら、一人で行くつもりでした。ただ、連絡だけは欲しいと思っていました。

帰りにバールに寄ると、時間が早いせいか、まだ客も少なく、顔見知りのウェイターがビールを飲む私の相手をしてくれました。昨夜の〈PASSPORT〉でのことをニヤニヤしながら聞いてくれました。

彼によると、娼婦たちの多くは貧困から体を売るようです。年令は15、6歳だといいます。ウェイターより稼ぐけど、反面金遣いが荒いとも言っていました。

知人から聞いた話として、18歳から娼婦を始め21歳で最初の子を産み、25歳の現在、妊娠5ヵ月の娼婦がいるとも話してくれました。

[オイオイ、ちょっと待ってよ。そんなリアルな話かよ] 話しを聞いているうちに、だんだんビールが進まなくなってしまいました。

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