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異文化・北アフリカ: Morocco(4) モロッコとハッシッシ

旅行中も、毎日タバコ1箱、酒も毎晩。そんな私でも海外(特に北アフリカ)で大麻に手を出すことはありませんでした。日本で生まれ育ち、大麻は危ない物、悪い物と教え込まれていたからでしょう。

世界の大麻事情

国際会議など表舞台では、どの国も大麻は覚醒剤、コカイン、ヘロインなど他の麻薬と同じように禁止薬物としています。しかし、実際には各国それぞれ大麻に関してさまざまな対応をしているのが現状です。

アメリカでは連邦法で大麻は禁止されていますが、州単位では解禁している州もあります。ヨーロッパでは人口の二、三割の人が大麻を使用した経験があると答えています。

大麻解禁の国といわれるオランダでも大麻は違法ですが、大麻の小売りショップを地方自治体が許可しています。いわば普通に大麻をお店で買えるわけで、実質上は合法です。

ただ、ショップのオープン以前より価格は高く(税収がらみ?)なっているようです。おもしろい例として、スペインでは個人使用目的の大麻栽培を植え木鉢で5鉢まで認めているなど、どの国も大麻の扱いに苦慮しています。

一方、厳しい刑罰を定めているのが東南アジア諸国で、極刑(死刑)で臨む国もあります。

日本では昔から神事に多くの大麻の産物が使われ、しめ縄などもその一つです。戦前の日本ではいわゆる嗜好品として大麻を吸引する習慣はなく、むしろ〈痛み止め〉や〈喘息のクスリ〉として使用されていたようです。

戦後、大麻取締法が制定され(この法律を GHQ の押し付けという人もいます)、東南アジアほど厳しくありませんが、その使用、所持、販売、栽培に細かい規定ができました。

一口に大麻といっても、吸引を目的とした麻薬として毒性(?)のあるものから、食用の実や麻布用の繊維など加工品用の毒性の少ないものなど、多くの種類があります。これらすべての大麻の栽培を大麻取締法では都道府県知事の許可制にしました。

依存性や毒性の少ないといわれる大麻を、近年海外では医療現場で使用する国が増えてきました。

そんななか、医療用大麻の解禁を訴えて国政選挙に出た元女優が、先日大麻所持で逮捕されました。こんなことでは医療用大麻の解禁ですら、いつになるかわかりません。

「大麻使用は覚醒剤など、さらに毒性の強いドラッグへの入口になる」これが日本の大麻取締りの基本姿勢となっています。

アラブ諸国では「大麻は問題ないよ」といわれますが、それは誤りで当然禁止されています。ハッシッシより強いマリファナ(大麻タバコ)の使用を厳しく取締っている国もあります。ただ、ハッシッシに関してはあまりにも使用者が多すぎて実際問題として何もできない、していないというのが現状です。

モロッコからアルジェリアまでのアトラス山脈一帯は世界有数の大麻の産地です。そして、ここモロッコはハッシッシの世界一の生産国となっています。

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