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異文化・北アフリカ: Morocco(6) 古都フェズをめざして

タンジールから大西洋岸を南へ走り、さらに南下してして北部モロッコ内陸のフェズをめざします。

北アフリカといえば「昔から土着のベルベル人と、東方から西へ西へと進んできたアラブ人が共存している」、私の知っているのはそんなものでした。

モロッコでのベルベル人とアラブ人の人口比率は一対二強です。タマジグトと呼ばれるベルベル語もアラビア語とともにモロッコの公用語になっています。モロッコの国名の由来は街の名マラケシュからといわれ、アラビア語では〈マグリブ=西方の〉といいます。

モロッコを走って数日経って、だいぶふんいきがつかめてきました。

モロッコで最初に目についたのは

ベルベル人とアラブ人は顔付きや肌の色が違うので、すぐに見分けがつきます。印象深いのは町なかで女性をあまり見かけないことです。女性は家にいて、守るものと思われているようです。また、若いカップルもほとんど見かけません。実際、カップルを見かけると、よほど珍しいとみえ、モロッコ人が振り返るほどです。男女交際の厳しいイスラムの一面が垣間みえます。

そんななか暇そうにノンビリしているのが、男性の老人たちです。カフェで独特の香辛料のきいたコーヒーや砂糖のたっぷり入った〈アッツァイ〉と呼ばれるミントティーを飲んでいます。また、道端で水パイプでハッシッシを吸っている老人もいます。吸い口が複数付いた大きな水パイプもあり、数人で車座になって吸引する姿もよく見かけました。

morocco-fez

そして、どこでも変わらないのが子どもたちです。女の子たちはとてもおとなしく静かです。ある時、W君が水場で洗濯をする女の子たちを見つけて写真におさめようとすると、はずかしいのか逃げ出す始末です。なんとかなだめてシャッターを切った彼は、彼女たちにお礼のチップを渡していました。

一方、やかましいのが男の子たちです。走る自転車を追いかけてきては「タバコくれ!」「1ディルハムくれ!」とせがんできます。「ダメだ!!」と言って無視するしかありませんでした。

家々には電気が引かれテレビもありますが、画面に映っているのはヨーロッパの番組でした。

フェズまで100キロちょっと、内陸部へだいぶ入ってきました。地中海沿いの地域と違い、スペイン語があまり通じなくなってきました。私たちに対する質問もほとんどフランス語になり、答えに窮することも度々です。逆に英語はサービス業以外の人には、なかなか理解してもらえず、北アフリカがフランス語圏であることを実感しました。

スペインで用意してサイドバッグに忍ばせた2本のワインは、すでに飲んでしまい、昨夜は珍しくアルコールぬき。この日、途中の街でワインを1本手に入れることができ、ひと安心です。安物のワインもスペインの数倍で約600円でした。

意外だったのは、数こそ少ないですが、モロッコにもバーがあり、アルコールを飲んでいる人がいることでした。当然、酔っぱらいも見かけました。

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