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異文化・北アフリカ: Morocco(13) 強烈な思い出二つ

フェズには5泊しました。モスクをはじめいろいろな所に行ってるはずですが、記憶にありません。ただ、ハッキリと印象に残っていることが二つあります。一つは、公衆便所のことです。

公衆便所で目にしたものは!?

モロッコではじめて、フェズの街で公衆便所に入ると、いきなりしゃがみこんでいる二人の男性の姿が目に飛び込んできました。これにはビックリです。自転車旅行中は、公衆便所がないので野糞に立ち小便です。

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便所のなかには幅20-30㎝ほどの水路が流れています。その水路をまたいですわって、男性が小便しているのです。向かい合ってはさすがに用をたせません。水路の川下の人は、川上の人の背中を見ながら小便しています。

4-5人並んですわれるほどの水路の川下には、板で仕切られた大便用と思える個室が二つ。天井は開いていますが、すわると顔は見えないようになっています。

さらに驚いたのは、水路の脇に置いてある水差しの水で小便後に〈イチモツ〉を洗っていることでした。イスラムの人には清潔にするために当たり前のことなのでしょうが、はじめて目の当たりにした私には驚きです。どうにも一緒にすわることができず、やむなく個室に入って小便をしました。

このようすを見たおかげで、タンジールやシディカセムのホテルの便所に小便器やトイレットペーパーのない理由がわかりました。バケツの水と缶カラの置かれていた理由も、はっきり確認できました。

二つ目の強烈なできごとは公衆浴場でのことです。

安宿に連泊しているうちに、フロントのオジサンとも軽口をたたき合うようになりました。あるとき私が冗談まじりに、

「このホテルのシャワーは温水が出ないから冷たくてまいるよ!」
「そうか? それならハマムに行けばいいよ。場所を教えるから」
「えっ、ハマムって何なの?」
「ハマムっていうのはパブリック・バスのことだよ。ゆっくりと汗を流せばいいよ」
「へーっ、パブリック・バスね。銭湯か、いいね」

オジサンにハマム(公衆浴場)までの地図を書いてもらい、さっそくW君を誘っていくことにしました。

「タオルも石鹸も借りられるゾ~っ!」
「タオルや石鹸ぐらい持ってま~す」

入浴料はいくらか忘れましたが、中に入ると、湯上がりでしょうか、イスに座ってコーヒーを飲んだり、水パイプをくゆらせたりと、くつろいでいる人たちの姿が目に入りました。と同時に、いきなり彼らの視線を浴びました。宿のオジサンは「モスクじゃないから、誰でもハマムには入れるよ」と言っていましたが、やはり東洋人は珍しいようです。

W君と二人でしばらく周囲を観察していました。脱衣場らしいものはなく、仕切られた個室で着替えるようです。奥の風呂場へと、みな腰にバスタオルを巻いたまま入って行きます。どうやらタオルで前を隠す日本式はダメなようです。バスタオルのない私たちは、結局借りることになりました。

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