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異文化・北アフリカ: Algeria(1) 行ったり来たりのモロッコ出国

ビザの発給から入国までの期限は3日間、その最終日2月26日(土)にアルジェリアに向けて出発しました。フィギから国境をはさんでアルジェリア側の小さな町 Beni-Ounif(ベニ・ウニフ)までは10キロほどです。

ホテル・サハラを後にしてしばらく走ると、フランス語で DOUANE(ドアンヌ)と書かれた看板が、税関です。そこでパスポート・チェックをすまし、さらに乾いた道を2キロほど走ると国境のゲートらしきものが見えてきました。

「Hさん、自動小銃を下げたヤツがいますよ。警備兵ですかね」
「うん、あそこがたぶん国境だ。最終チェクをするんだろ」

ゲート脇の事務所で再びパスポート・チェック。ここで問題が発生しました。

係官が「出国スタンプが押されてないので、ドアンヌまで戻って押してもらってください」と。

W君が「俺達はドアンヌでちゃんとチェックをしてもらっている、押さないのはそっちのミスだろ」と食い下がっていますが、係官は聞く耳を持ちません。やむ無く文句タラタラ、二人できた道を戻ることになりました。私はやや興奮気味のW君をなだめるように、

「わざと出国スタンプを押さなかった訳じゃないと思うよ。たぶん単純なミスだろ。あんまり文句言うなよ」
「わかってます。僕もモメたくないし、大丈夫です」

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ドアンヌで自動車のイラストが描かれた出国スタンプを押されて、再び国境の事務所に戻ると、今度は係官にあれこれ聞かれ書類に記入されたのちにやっと出国となりました。[まさか自転車のスタンプがないから押さなかった訳じゃないよね!?]

警備兵が開けたゲートの先には、幅2mほどの舗装路がアルジェリア側へのまっすぐ伸びています。砂漠からの風で運ばれたのか、乾いたサラサラの砂がその舗装路のほとんどを覆っています。

風が吹くたびに見え隠れする舗装路を走ること2キロ、やっとアルジェリア側のゲートが見えてきました。隣国のゲートがこんなに離れているのは初めてのことです。おそらくはアルジェリアとモロッコ両国の微妙な関係を象徴する緩衝地帯ではないでしょうか。

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