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異文化・北アフリカ: Algeria(13) まずは握手から

アルジェへ向かう国道沿いには、新興住宅地が目立ってきました。町の中心には新しいモスク、そして新しい街灯のもと同じような形の家が何十棟も建ち並び、古い建物とコントラストを見せていました。

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私たちは相変わらず、カフェでお茶をご馳走になっていました。

二人でオレンジ・ジュースを2杯づつ計4杯飲んでも「タダだよ」と店主は代金を受け取りません。別のカフェでは「さっきの客がお前たちの分も払って行ったよ」と店主。〔何だよ、カッコいいじゃん〕

日を重ねるうちに、アルジェリアではカフェでもどこでも握手をしながら挨拶をするのが当たり前だとわかってきました。顔見知りでもなくても、取りあえず握手をするようです。

この日、私たちは水場を探していました。通りすがりの男性に水場の場所を尋ねてみることに。もちろん手を差し伸べて握手も忘れません。

「ボンジュール。サバ?」
「サバ」
「水場を探しているんですけど?」
「何っ、水が欲しいのか? こっちだ」

そう言って案内してくれたのは男性の自宅でした。井戸から汲み上げた簡易水道からボトルとポリタンクいっぱいに水をもらい、お礼を言うと、それだけでは終わりません。その後コーヒーをご馳走になり、おまけにホブスまで持たせてくれました。

街道沿いで、談笑しながらお茶を飲む人たちやノンビリと羊の番をしている人、畑で農作業をしている人など、みなさん人なつこいと見えて走行中の私たちに声がかかります。

そんな時もまずは握手。「コミュニケーションの始まりは握手から」それがアルジェリア流のようです。

連日のパスポート・チェック

通過する町が多くなるほど、自ずと警察官に出くわす機会が増え、彼らの仕事の一つなのか、たびたびパスポート・チェックを受けることになります。モロッコと違うのはパスポートの他に、私は銀行発行の両替証明書とW君は学生証の提示を求められることです。

この日、カフェでコーヒーを飲んでいると警察官に呼ばれ、前日に引き続き二日連続のチェック。おまけに、その場ではなく警察署にまで連れていかれました。

ただ、チェックはいつも友好的、例によってまずは握手から。意味のわからぬフランス語の質問に英語で「私たちは怪しい者ではない。ただの日本人の旅行者だ」と答えて終わりですが、さすがに二日続くと少々ウンザリです。

いつぞやは、街道走行中にオートバイでパトロール中の二人組の警察官と出会い、いろいろ聞かれること約30分、中身は〈職務質問〉とはほど遠い私たちの旅の話でした。

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