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異文化・北アフリカ: Algeria(22) コンスタンチーヌの街

朝、小雨の降るなかを走り出し、コンスタンチーヌまで50キロ、やっと雨は上がりましたが、片側通行の規制をしています。どうやら、ここのところ降り続いた雨で道半分が泥沼化しているようです。

コンスタンチーヌの街の手前で自転車レースに遭遇しました。久しぶりに聞く、集団で駆け抜ける車輪の音です。

「自転車レースやってますよ。道路コンディション大丈夫ですかね」
「だいぶ乾いたから平気だよ。今日は金曜日だから休日の市民レースじゃないか」
「アルジェリアでも自転車レースって、いいですね」
「うん、いいね。そのへんは自転車大国フランスの影響かもな」

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街に入る前に記念写真を1枚。バックは有名な〈シディ・ラシド橋=長さ447m、高さ107m、アーチ数27〉なのですが、あいにくの天気でかすんで見えます。

3時半にコンスタンチーヌの街に着きました。アルジェでは14軒目にようやくホテルを探しあてる苦労をしましたが、コンスタンチーヌでは子どもたちが案内してくれ、4軒目のホテルで空室が見つかりました。

一夜明けて天気もまずまず、この日はW君とコンスタンチーヌの街をノンビリと散策してみました。

コンスタンチーヌは周囲を山に囲まれた標高600mを超える地にあり、ルメル川の渓谷に囲まれた断崖の上にある街です。その特異な地勢を生かし難攻不落の街として古くから栄えていました。

その起源は古く、街の前身は紀元前にまで遡ります。街の名の由来はローマ皇帝コンスタンチィヌス1世によるもので、その名からも街の古さがうかがえます。

またコンスタンチーヌは、モロッコのフェズと同じように異教徒に寛容な面を持ち合わせていました。

イベリア半島を追われたイスラム教徒はもちろん、ユダヤ教徒も受け入れました。現在でもアルジェリアで一番多くのユダヤ教徒が暮らしています。

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当然ですが街には多くの橋がかかっており、その橋めぐりが観光になっています。私たちもその内の二つの橋を歩いてみました。

まず向かったのは、ローマ時代に水道橋として作られた最も古い〈アル・カンタラ橋〉です。長さ128m、高さ160m、もちろん改修後は一般の橋として利用され、ごく普通に周囲に溶け込んでいます。

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続いては、1912年にフランスの技術者によって作られた〈シディ・ムシド橋〉。こちらは長さ168m、高さ175m、開通した当時は世界一の高さだったそうです。

高い所が苦手な私は恐る恐る下をのぞいてみましたが、あまりの高さにゾーッとしたのを記憶しています。前日の橋の名がラシドで、この日の橋がムシド、ちょっとヤヤコシイようです。

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