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異文化・北アフリカ: Tunisia(4) チュニス警察公安局に出向く

何か進展があったようで、しばらくすると係官が呼びに来ました。入管事務所に戻り、告げられたのは、

「Wさん。今、入国してよいと連絡が入りました。ただし、条件付、明後日28日午前9時にチュニス警察の公安局に出向く、必ずですよ。いいですか?」
「Hさん、公安局ですって。僕はテロ分子だと思われたんですかね、日本赤軍じゃないですよ。まったく」
「それはないだろうけど、入国管理局じゃないということは、より怪しいヤツと思われてるのかもな。ワッハッハ」

「何か?」

私の笑い声に反応するように係官から声がかかりました。W君はあわてて、

「はい、わかりました。明後日の9時ですね」

そう言うと、係官が差し出した準公用語フランス語で書かれた公安局のアドレスと担当者の名前の書かれたメモを受け取りました。

W君にもやっと安堵の表情が、同時に事務所内にもホットした空気が流れました。それはそうでしょう、怪しい(?)旅行者がカウンターの横で寝袋にくるまり寝泊まりし、飯炊きをしていたのですから。

午後1時半。荷物検査を受け、W君も丸一日かかってやっとチュニジア入国となりました。

戻された私のパスポートには、前日の日付と、新たに押された3月26日の二つの入国スタンプが。そしてダバルカ税関のスタンプの上になぜかフランス語ではなく英語とイタリア語の合成造語「bicyclette(自転車?)にて」と書かれています。最後のスペルは e ではなく、a だと思いますが。(後にこれはビシクレットと言い、バイスクルの元となった言葉とわかりました)

1490878730848

早速、W君の疑惑(?)のパスポートをみせてもらいました。見開き中央の2-3枚下の1枚が、つまり中綴じの糸目の反対側の1枚と合わせて4ページ分きれいに抜かれてノンブルが飛んでいます。

私のパスポートと2冊並べて、薄いと言われればそんな気もしますが、それにしてもチェックした係官はよく気がついたものです。

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