私はこの旅行で、1年半かけて23の国と地域を見て回りました。リビア、エジプトでの走りはかないませんでしたが、やはり北アフリカでの出来事が一番強く記憶に残っています。
戦後間もない、まだ日本の文化や風俗が豊かに感じられるころに生まれ育ち、西欧化のシステムが広がるなかで成長してきました。そんな私の目には、かたくなに見えるほど自分たちの生活の習慣やリズムを変えようとしない当時のイスラムの人たちが特異にさえ映っていました。
そのあたりをブログに書いたつもりですが、もっと具体的に書けたのではと反省しています。
そしてもう一つ。私が勝手に名付けた〈旅の光景ベストスリー〉の最初の一つに何百キロにもわたるロッキー山脈をあげましたが、二つ目が北アフリカにあります。それがアルジェリアの夜の砂漠。静寂の中、満天の星明かりに照らされ浮かび上がる砂丘、忘れられない光景になりました。
先日、帰国後に描いた北アフリカの地図を掲載しましたが、北米とヨーロッパがまだなのを思い出しましたので、今回載せてみました。
北米の地図は当時のものですが、イギリス、スペイン、ポルトガルのルート図は今回新たに描いたものです。(リスボン、ポルト間は鉄道です)
ぐるっとヨーロッパ(2)に向けて
さて、この先はフェリーでチュニジアからシチリア島経由でイタリア本土に渡り、旅の延長を決めたW君とギリシャまで一緒に走ります。シチリア島に向かうフェリーでは、頑固なイタリア人船長と両替をめぐって、ひとモメあります。
ギリシャからは再び一人旅が始まり、東欧そしてヨーロッパのハイライト、アルプスから北欧へと北上して行きます。もちろん多くの人との出会いもあります。
この自転車旅行も半分を過ぎ、いよいよ後半です。このブログを書き始めてから1年以上が経ちました。実際の旅行が1年半ですから、ひょっとするとそれより長くなるかもしれません。
以前コメントに残しましたが、当時のメモや資料を見ながら書き始めたこのブログ、34-5年前のことを思い出しながら、記憶のなかで2度目の旅行をしているようです。
いつ終わるかわかりませんが、この先もブログをご愛読ください。
4 replies to “異文化・北アフリカ: Tunisia(17) 北アフリカを走り終えて”