朝からW君と自転車で二日目のローマ観光へ。
永遠の都といわれる歴史の街ローマは、いたるところに古い建造物や遺跡があり、街そのものが美術館や博物館のようです。
コロッセオを取り巻く道路には観光バスが数珠つなぎで駐車しています。春の観光シーズンの真っただなか、世界中から観光客が訪れているのでしょう。楽しそうに談笑するグループ、疲れたのか足取り重くガイドの後について歩く人、もちろん日本の団体さんも大勢見かけられました。
ローマの観光スポットについては書くまでもないと思いますので、写真だけ載せておきます。
怪しい? 靴磨きのオッさん
観光スポットめぐりの途中、小さな公園でベンチでひと休み。すると一人のイタリア人のオッさんがやってきて、私に何やら話しかけてきました。
靴みがき用の足乗せ台を抱え、手にはブラシが、どうやら靴みがきのオッさんが靴をみがかせてくれと言っているようです。
ただ、私の履いているのは革靴ではなくスペインのセビリアで購入したプーマのスニーカーです。靴は一足なのでずっと履きっぱなし破れていないもののかなりくたびれています。どう考えても磨く必要がありません。
「ノー、グラッチェ」
「……ペル ファボーレ……」
「ノー、グラッチェ」
「……チーボ…ソルディ……」
「だから、いいってば」
「……トレ…バンビーニ……」
断る私にしつこいオッさんは「三人の子どもに食べ物を買うお金を…」と言うと(?)、私のスニーカーをブラシで磨き始めました。[えっ、スニーカーを磨くの?! ウソだろッ]
こんなとき頼りになるのが大阪生まれのW君、少々乱暴な関西弁がこの時も飛び出しました。二人のやり取りはしばらく続きましたが、W君の勢いが勝ったようで、オッさんはスゴスゴと引き上げて行ったのです。
このオッさんが本物の靴みがきかどうかわかりませんが、観光客から小銭をせびっているのは確かなようです。