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ぐるっとヨーロッパ: Greece(5) アテネ観光[2]

パルテノン神殿の近くの東斜面にアクロポリス博物館があり、アクロポリスで発掘された出土品を展示しています。私たちは博物館の見学を終えると丘の上で何をするでもなく、眼下に広がるアテネの街をボケーッとしばらく眺めていました。空港が近いこともあり、時おり私たちの頭上を旅客機が通過していきます。

その後、出土品が増えたこともあり新アクロポリス博物館としてパルテノン神殿の下のディオニューソス劇場の向かいの市街地に建て替えられ、2009年に新たにオープンしています。

古くからギリシャはポリスと呼ばれる都市国家を中心に生活の基盤が形成されていました。時としてポリス間でのいざこざも起こりましたが、この地域はアジア・アフリカ・ヨーロッパの文化と勢力の中継点という土地柄、外敵からの侵略を受けることが多く、紀元前のペルシャとの戦いなどを経て、やがてポリスは一つの国家としての形を作りながら外敵と対峙するようになりました。

パルテノン神殿は完成後も度重なる外敵からの侵略により、ビザンチン帝国時代にはキリスト教会、オスマン帝国時代にはモスクへと変貌しながら静かに時の流れを見守っていました。

その後も変化する勢力図のなか神殿はトルコ軍の弾薬庫として使用され、敵対するベネチア軍の砲撃を受け、破壊されてしまいます。もちろん修復工事は進められていますが、時の流れとはいえ残念に思えます。

私たちは一旦宿に戻り、腹ごしらえをして翌日からの観光のために自転車でアテネ市内を回ってみることにしました。

市内の主な観光スポットは私たちの宿のあるプラーカ地区から意外なほど近く、北西に位置するリカヴィトスの丘まで1キロ半、北に位置する国立考古学博物館まで2キロといったところです。その他は十分歩いて回れます。

この日はまず、市内で一番高いリカヴィトスの丘へ。丘の上の教会まで観光用のケーブルカーもありますが、ここは自転車を押し上げることに。

頂上からの眺望はすばらしく、アテネの街が360度すべて見渡せます。アクロポリスの丘は南西2キロ、パルテノン神殿もハッキリ見えます。さらにその先には世界有数の港湾都市ピリウスの街が広がり、ウッスラですがサロニコス湾も見えています。

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丘の上からの眺望に満足した私たちは、その足で国立考古学博物館へ向かいました。博物館にはギリシャ全土から発掘された紀元前からローマ時代までの出土品が展示されています。

展示品は、象牙や大理石の彫刻やブロンズ像、フレスコ画や金の装飾品などさまざま。〈アフロディテ像〉や〈ポセイドン像〉など美術書でおなじみのものもありますが、なにしろ展示室数50以上、展示品数1万以上ということもあり、見て回るだけで3時間以上かかりました。

博物館前の道を真っすぐ南下すれば、宿に戻ることができます。その途中にあるのがアテネで最も古い〈オモニア広場〉、広場の回りには多くのホテルや宿、また近くに中央市場もあり、こちらもアテネを代表する繁華街です。

広場から延びるスタディオゥ通りを南東に1キロほど行くと、シンタグマ広場に出ますが、日暮れが近いこともあり、私たちはそのまま最短距離を宿へと向かいました。

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