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ぐるっとヨーロッパ: Greece(6) アテネ観光[3]

この日から徒歩による市内観光が始まりました。実は前日、考古学博物館の帰りに前から話をつけておいた自転車屋に寄って、W君は自転車の買い取りを私はチェーンとフリーの交換をお願いしたのです。

買い取り価格は日本円にして1万円にも満たない数千円、とても旅費の足しにはなりませんが、「使わないものだから、いくらでもいいんです」と、W君はサッパリしたものでした。

まず向かったのはシンタグマ広場。アマリアス通りをはさんで向かい側には旧王宮の国会議事堂があります。その前の広場に〈無名戦士の碑〉と呼ばれる記念碑があり、常に警護の衛兵が立っています。1日数回行われる衛兵交代式がユニークで、時間が来ると交代式見たさに観光客が大勢集まるのです。

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ほどなくして、エヴゾナス(通称チョリアデス)という民族衣装に身を包んだ衛兵たちがやって来ました。この民族衣装は季節に合わせて変化しますが、スカートであることに変わりはなく、靴にはボンボンがついています。

記念碑の前で交代式が始まりました。本番はここからです。銃剣を担ぎ、真っすぐ伸ばした足を地面に水平にまで上げると、一歩一歩ゆっくりと歩を進めて行きます。その歩く姿がユーモラスで可愛いい民族衣装と相まって人気があるのです。

時間にして20-30分でしょうか、交代式が終わると観光客は引き上げていきます。私たちも次のスポットへ。

国会議事堂の南には広大な国立庭園が広がっています。庭園に沿ってアマリアス通りを南へ600-700mほど行くと〈ゼウス神殿〉があります。ゼウス神殿の建設が始まったのは紀元前6世紀、完成したのは600年以上経過した2世紀になったローマ皇帝ハドリアヌスの時代、通りにはその名を冠したハドリアヌス門が立っています。

ハドリアヌス門の手前のヴァッシリシス・オルガス通りを東へ行くと、紀元前に造られた〈パラシナイコ競技場〉です。第1回近代オリンピックに使用されたオリンピック・スタジアムです。

2004年、2度目のアテネ・オリンピックの時はマラソンのゴール地点として使用されました。オルガス通りから競技場まで野口みずき選手が金メダルへの走りを見せてくれたのを覚えている方もいると思います。

ゼウス神殿の見学を終え、休憩がてら持参したサンドイッチで昼飯をすますと、私たちはアクロポリスの丘をはさんで反対側に位置する古代アゴラへ向かいました。

紀元前の遺跡アゴラは、イタリアでいえばフォロ・ロマーノみたいな広場でしょう。経済、文化そして市民生活の中心です。

遺跡の中には議会・裁判所・図書館・市場・貨幣鋳造所などがあり、市民による直接民主制が機能していたようです。歴史上の偉人たちも市民に語りかけ、教えを説いたといわれています。2500年前を思い浮かべ(無理ですが)、広い遺跡のなかを歩いてみました。

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