Design a site like this with WordPress.com
Get started

ぐるっとヨーロッパ: Greece(12) エーゲ海を目にして

ハルキス(別名ハルキダ)の街に昼前に到着。ハルキスは古代ギリシャの時代から栄えた街で、今なお中央ギリシャを代表する街です。

確かに海峡の幅は狭く30mほど、橋はちょっと風変わりなスライド式の鉄橋です。海水の流れは速く、左右が開けていなければ川と見間違えそうです。

当時はこの橋だけでしたが、1993年にこの橋の南に大きなハルキダ橋が完成し、エビア島には現在二つの橋がかかっています。

ハルキスからは島の北部を縦走する77号線で、反対側のエーゲ海へ。エビア島には1,300mから1,700mを超す山々があり、島全体平野部が少なく、道はアップ・ダウンが続きます。それでも時おり現れる平野部にはオリーブ畑やブドウ畑が広がっていました。

「藍より青い!?」エーゲ海

ハルキスから70キロ、エビア島北部 Agia Anna (アギア・アンナ)の町で晩飯の買い出しを終え、ウロウロしているとビーチの看板が目に入りました。

ちょうど車で通りかかった老人が「いい浜辺だぞ!!」、その言葉に誘われるままに一気に下ると、そこはエーゲ海、静かな浜辺が待っていました。今夜は波の音を聴きながらゆっくり寝れそうです。

私がアテネでもらった日本語の観光パンフレットには「エーゲ海は藍より青く…」とありました。

出所は山田太一氏の小説〈藍より青く〉でしょう。同氏の脚本で NHK 朝の連ドラとして1972年の4月から1年間放送されました。ただ、元々は荀子の言葉「青は藍より出でて、藍より青し」でしょうか。

もっとも若い人には文月晃氏のテレビアニメにもなった美少女コミック「藍より青し」の方がピンと来るかもしれません。

肝心な海の色は、夕暮れ時ということもあり確かめられず、翌日に持ち越しとなりました。

朝目を覚ますと、いの一番に海の色をチェック。[う~ん。青いかも?]そんな印象でしたが、走り出すとその印象は一変しました。

Screenshot_2017-07-03-20-54-15_1

海辺を離れて走り出すこと10分ほど、しばらく続いた上りの後に前が開けるのと同時に目の前にエーゲ海が広がりました。それは陽光の下、私の目にハッキリと藍より青く(?)、想像した色より明るい青が映っていました。

[ワーッ、きれいな海だ。やっぱ青い。なんでこんな色なんだ]遠く沖合いにはフェリーやクルーズ船など大小さまざまな船が行き交っています。

時おり現れるエーゲ海を右手に、相変わらずのアップ・ダウンを何度も繰り返しながら、島の北端から南西へ進路を変え、フェリーの出る Ajiokambos (アジオカンボス)の町へ。

30分ほどの船旅でギリシャ本土の Glyfa (グリファ)の町へ到着、日はまだ高くもう少し走れそうです。

今夜のキャンプはパガシティコス湾の南の端の小さな入江。時刻は7時、ビールを飲みながら晩飯の支度を始めると、突然雨が降り始めました。しばらく止むのを待ちましたが、しまいには雷が鳴り出す始末です。

結局、ビールを飲みながらパンと缶詰で晩飯は終了。昼間のアップ・ダウンの疲れが出たのか、いつの間にか寝入ってしまいました。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
close-alt close collapse comment ellipsis expand gallery heart lock menu next pinned previous reply search share star