Design a site like this with WordPress.com
Get started

ぐるっとヨーロッパ: Bulgaria(7) ソフィアで民泊?!

ソフィアの街をブラつき、遅めの昼飯と早めの晩飯を一緒にすますと、インフォメーションで紹介してもらった宿へ向かいました。

宿といっても一般家庭です。当時のメモには「公団アパートの1階で民宿」とあります。いま、東京オリンピックを控えて日本で法的規制など何かと話題になっている民泊ですよね。ブルガリアにはかなり以前から民泊制度があったのです?!

教えてもらった高層住宅が見えてきました。[おーッ、けっこう高いな。何階建てなんだ? 1, 2, 3,……ヘェー、14階建てか]
幸にも宿泊先のお宅は1階、ブザーを押すと出迎えてくれたのは60代でしょうか年配のお母さん。

「ドーバルデン(こんにちは)、アッサム・ヤポンスキ」

自転車をどうしようかを考えている私に、ニコッと笑って中に入れろというお母さんのジェスチャーに甘えて自転車を中に入れさせてもらいました。

ブルガリア語の「ダー」と「ネー」

「アス・ネー・ブルガルスキ。アングリスキ・オーケー?」
「ダー、リトル」

首をわずかに左右に振りながら答えてくれました。ブルガリア語の「ダー」は英語のイエスで、言葉とともに首を左右に振ります。「ネー」はノーで、上下にうなづきます。何と言葉と動作がマッチしません。

おまけにギリシャ語で「ネー」はイエス、これまたブルガリア語と逆になります。

ブルガリア入国当初、私のうなづきに不思議そうな顔をする人がいました。理由がわかった後もしばらくの間、頭のなかで返事と動作のチグハグさに惑わされてこんがらがっていました。

一時期ブルガリアでは国際基準(?)に合わせて首振りとうなづきを変えようという話も出たようですが、どうなったでしょうか。長い間の習慣や動作は体に染み付いています。無理だったのではないでしょうか。

自転車からバッグを外すと、私は通された居間でさっそく宿泊代を払いました。肝心のコミュニケーションはお母さんの片言の英語と私の得意な(?)ジェスチャーで何とかなりそうです。ギリシャに比べてブルガリアでは一般人で英語を話す人はほとんどいません。

お母さんは旦那さんを亡くして独り暮らし、お子さん二人はそれぞれ家庭を持って別の街で暮らしているそうです。

次に案内されたのは私の寝室となるお子さんが使っていた部屋と別室のシャワールーム。寝室はスッキリとキングサイズのベッドのほかにイスとテーブルだけですが、旅人には十分です。他に二部屋あり、2-3人なら一度に泊まれそうな気がしました。

シャワーを浴び部屋に戻ると、お母さんがあした何時に起きるか聞いてきました。私は8本の指を示し「エイト・オクロック」と伝えると、首を左右に振りながら「ダー、エイト」の返事、私も聞いてみました。

「あなたをどう呼んだらいいですか? マダム、ママ?」
「ママ? ママ、グッド。ユー?」
「ミー? 私の名はノブ」
「オーケー、ノブ。グッドナイト」

どうやらブルガリアでも普通にママというようです。しばらくして寝る前にトイレに立つと、明かりがついた居間からラジオでしょうか、音楽が流れていました。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
close-alt close collapse comment ellipsis expand gallery heart lock menu next pinned previous reply search share star