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ぐるっとヨーロッパ: Hungary(6) ブダペストの街

時刻は夜8時、そろそろ辺りが暗くなってきました。夕暮れ時の川沿いを散歩する人、ベンチでビールやワインを飲む人たち、護岸に腰掛け仲良く語らうカップル。

日常の穏やかな時間が流れていました。私は宿へ戻ることに。[温泉はもういいや。明日はブダペストの市内観光をしよう]

「温泉はどうでした?」
「ルカーチ温泉は改修中とかで露天風呂はダメみたいだ。温泉はあきらめたよ。あしたは街をブラブラするつもり」
「それだったら〈ブダ城〉と〈英雄広場〉へ行ったらどうですか」
「ああ、あのお城ね。へぇー、ブダ城っていうんだ」
「英雄広場のモニュメントの先に大きな〈市民公園〉があります。公園にはヨーロッパで一番大きい屋外温泉があるんです」
「それ、たぶんテレビで見た温泉だ。とにかく大きな温泉で驚いたよ。まるでプールみたいだったな」

ブダペストの市街図を取り出すと、それらしいエリアを指差して聞いてみました。

「公園って、どれ? これ?」
「そうです。この辺りに温泉があります。街の中心のこの広場からメインストリートがまっすぐ公園までのびています。突き当たりが英雄広場です。一本道だからすぐわかりますよ」
「ずいぶん長そうだね」
「はい。2-3キロあると思います」
「オーケーわかった、あした行ってみるよ」

この日、まず向かったのは昔の王宮、ブダ城です。前日ゲッレールト温泉の下見に行くとき下を通っていました。大昔、お城は木造だったそうですが、石造りになってからも侵略や戦争により何度も破壊されてきました。そのつど修復され、今では内部は博物館や美術館になっています。

次にブダ城の南〈ゲッレールトの丘〉へ。足下にはルダッシュ温泉、丘の反対側にゲッレールト温泉があります。

丘の上から撮った写真がこれです。2017年7月にブダペストで開催された世界水泳のテレビのタイトルバックに流れた映像も同じ場所から撮ったと思われます。

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ブダペストは1873年にドナウ川の西岸のブダの街(オーブダ地区を含む)と東岸のペストの街が合併してできた街です。

ハンガリーの人口は約1千万人、現在ブダペスト市内の人口は170万人、市街地を含め、250万以上の人が暮らしています。

写真の左にあるのがブダ城。市内にはドナウ川に七つの橋が掛かっています。写真の上の方に見えるのが北から二番目のマルギット橋、緑の森マルギット島にもつながっています。その先がオーブダ島で、私が利用した宿はこの近くになります。

中央に見えるのがブダペストのシンボル、ライトアップが映える〈セーチューニ鎖橋〉。ドナウ川の東岸には桟橋がいくつもあり、観光船が停泊しているのが見えます。

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この写真は丘の上から見た東岸ペスト側の街。白い吊り橋は〈エリザベート橋〉です。オーストリア皇后エリザベートにちなんでつけられました。

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