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ぐるっとヨーロッパ: Austria(2) ハイドンの生家とウィーン

朝、息子さんに別れをつげ、ウィーンに向け出発です。

「そうだ、ノブ、ハイドンの生家へ案内するよ。ハイドン知ってるだろ? ここから近いんだ。寄ってみよう」
「ハイドンって? シンフォニーの?」
「ヤー、レッツゴー」

一年中、各地で音楽祭やコンサートが開催されているオーストリアは、クラシック好きな人には魅力的な国だと思います。ただ、私はクラシックにうとく、興味もありません。[ハイドンねぇ…。折角の誘いだし、寄ってくか]

中学の音楽室の壁に張られた作曲家たちの顔を思い浮かべながら考えていました。[確かハイドンは〈交響曲の父〉とか呼ばれていたなぁ。ベートーベンはドイツ、リストはブダペストに記念館があったからハンガリー人だろ。モーツァルトとシューベルトはオーストリアだよな…]だだ、名前は思い出すものの肝心のメロディは浮かんできませんでした。

走り出して数キロ、ハイドンの生家のあるノンビリしたいなか町 Rohrau(ローラウ)に到着。

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通りに面したハイドンの生家は茅葺き(?)の屋根に白壁の外観が印象的です。水はけを重視するのか、日本の茅葺きや藁葺き屋根に比べると急角度になっています。

フランツ爺さんに案内されて屋内へ、家の中は資料館になっています。朝早いからでしょうか、日曜日だというのに観光客の姿はありません。室内、中庭ともにとてもきれいで手入れが行き届いているのが見てとれました。

ローラウからウィーンまでは50キロほど。途中フランツ爺さんの親戚の家に寄り、早めの昼飯をご馳走になり、その後再び E5号線に合流して、昼過ぎにはウィーンに到着しました。

「家に帰る途中、ウィーンの街を案内するからついてこい」と、フランツ爺さん。どうやら、彼の家はウィーンの中心をはさんで反対側にあるようです。

まず最初に訪れたのは街の南東にある〈ベルヴェデーレ宮殿〉。

「ノブ、わしはここで待ってるから見学して来ていいぞ」
「そう。じゃあ、ちょっと行ってきます」

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宮殿は18世紀初期に建てられたもので、離宮の一つです。中はモネ、ルノワール、ゴッホのほか19-20世紀のオーストリア絵画が展示されている絵画館になっています。

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待ちくたびれたのか疲れていたのか、戻ってみるとフランツ爺さんはベンチに横になり寝ていました。

[そうだよな。がんばって、ずっと俺の前を走っていたからな。起きるまでしばらく待つか]私はベンチの端に座り、彼が目をさますまで待つことにしました。

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