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ぐるっとヨーロッパ: Austria(13) インスブルックの街

この日の行程はインスブルックまでの40キロほどなので、ノンビリ走れます。途中、休憩しながら昨夜の雨でぬれたテントを広げ、乾かす余裕もありました。

チロル州の州都インスブルックについて、どの観光案内にも「イン川にかかる橋」の意味とあります。ローマ時代、イタリアからドイツへ通じる道を作るため、この地に橋がかけられたのです。当時、ローマ軍の守備隊も置かれ、古くから交通の要衝として栄えたようです。

なぜインスブルックなのか、地図を見るとよくわかります。インスブルックの南約40キロ、イタリアとの国境をなす高峰が連なるなかに目立って低い Brenner pass(ブレンナー峠、標高1,370m)があるからです。古来からブレンナー峠を越えてイン川へと下ったのです。今では一般道路のほか、イタリアからドイツへと走るアウトバーンもこの峠を通過しています。

チロル地方というとチロリアンハットに民族衣装を着て踊るチロリアンダンス、ヨーデルや異常に長いアルペンホルンなど牧歌的なイメージが浮かびます。ただし、それは夏期の顔、チロル地方はウインタースポーツの中心でもあります。

インスブルックでは冬季オリンピックが2回開催されています(冬季パラリンピックも2回開催)。1976年2度目のオリンピックが開催され、90m級スキージャンプで地元の選手が1位と2位になり、オーストリア国民が喜んでいた姿を思い出します。インスブルックで行きたい場所は1ヵ所、そのジャンプ台です。

市内のキャンプ場に早目にチェックインし、荷物を受付に預け、すぐさま自転車で街の南に位置するベルクイーゼルシャンツェ(ジャンプ台)へ向かいました。

ジャンプ台まで上って見ましたが、なぜか私の他に誰もいませんでした。スタンドの下からジャンプ台の写真を1枚。

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この歴史あるジャンプ台は、最近になり近未来的なフォルムに改修され話題になっています。

振り返るとインスブルックの街が雪をいただく山々に囲まれているのがよくわかりました。ジャンプ選手が街へ向かって飛び出すと言われますが、まさにその通りのロケーションです。

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五輪モニュメントの下にはなぜかポリバケツが置かれていました。[うん? 何、ゴミ箱なの]

市内へ戻ると、オーストリア女帝の名が付く〈マリア・テレジア通り〉へ。こちらは観光スポットといわれるだけあって、観光客が目立ちます。通りの真ん中にはバイエルン軍を撃退した際のモニュメント、聖母マリア像をいただく〈聖アンナ記念柱〉が立っています。

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写真(上)と絵ハガキ(下)を並べてみました。

[久しぶりに絵ハガキでも出すか]絵ハガキでインスブルックの景観を伝えたいと思ったのです。

街の観光をやめてキャンプ場に戻ると、私は景色を眺めながら絵ハガキを書き始めました。宛先はアメリカ、カナダでお世話になった人々、日本の友人、家族。そして、ネパール経由ですでに帰国したであろうW君へ。

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