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ぐるっとヨーロッパ: Switzerland(24) ヴァリス渓谷のゴムス谷

マッターホルンの興奮さめやらぬなか、次なる目的地ユングフラウの Grindelwald(グリンデルヴァルト)へ向けて出発しました。スイス最後の観光地になります。

昨夜のラジオにイビキ、そして寝言。おかげで寝不足の私は「そのうち体もさめるだろう」と、のんびりフィスプまで下ることにしました。フィスプからは再びローヌ川沿いを走ります。

フィスプから10キロ、Brig(ブリグ)を過ぎた辺りから「あれッ? 上ってるな」ハッキリ上りとわかるようになってきました。踏み込むペダルにも力が入ります。左右の山々も徐々に迫ってきています。

[あしたは峠越えだよな。野宿はやめてキャンプ場を探そう]ツェルマットから80キロ、Ulrichen(ウルリヘン)の町のキャンプ場へ。

この辺りはヴァリス渓谷の最深部でゴムス谷と呼ばれています。街道沿いには三階建てや四階建ての立派な木造の建物が点在し、古き時代のスイスを象徴しているようです。よく見ると、一階部分がコンクリートの階段になっている建物もあります。きっと冬は雪深くなるのでしょう。

ウルリヘンは分岐の町になっています。南西へ7キロの Nufenenpass(ヌフェネン峠 2,478m)を越えると、スイスで唯一のイタリア語圏ティチーノ州です。イタリア語やイタリアの文化を大事にしているのか、ティチーノ州の公用語はイタリア語になっています。

北東側にはベルナー・アルプスの山々が連なり、ベルナー・オーバーラント地方を代表するユングフラウ三山と呼ばれる Eiger(アイガー)、Mönch(メンヒ)、Jungfrau(ユングフラウ)が控えています。それらの山麓グリンデルヴァルトに行くには、どうしても峠を越えなくてはなりません。

町の案内板にはめざす Grimselpass(グリムゼル峠 2,165m)まで17キロとあります。ウルリヘンの標高は1,349m、標高差866mを17キロで上ることになります。ウルリヘンの町は峠を前にロケーションとしては最高でしたが、残念ながらキャンプ場には<?>がつきました。

以前もブログに書きましたが、野宿で一番悩ましいのが水です。炊飯を始め、スープやコーヒー、洗顔、歯みがきなど水の使用が制約されてしまうのです。それを避けるためのキャンプ場のはずなんですが……。

思い出したのでもう一つ、アメリカやカナダでは時々無料のキャンプ場がありました。有料でも KOA などの民間のキャンプ場以外の公共キャンプ場では50¢や1~数$と利用料金はそれほどかかりません。
一方、私が利用したヨーロッパのキャンプ場はすべて有料、しかも「ちょっと高いんじゃないの?」そんな印象でした。

この日はあすの上りに備えてキャンプ場の利用でしたが、水はチョロチョロ、蚊はブンブン、おまけに雨もポツリポツリ……ただし、いいこともありました。ここでキャンピングカーで旅行中のドイツ人一家と知り合いになり「ドイツに来たらぜひ寄るように」とアドレスをもらったのです。

「どうしたもんか」と迷っていたのですが、翌日この一家と別の街で偶然にも出会いました。再び彼らに勧められてドイツでの再会を約束したのです。

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