ユースホステルから町まで歩いて20分ほど。まだ日は高く、多くの観光客で賑わっていました。インターラーケンからのツアー客でしょうか、日本の団体さんも目につきます。
ツーリスト・インフォメーションは駅の先の公園の一角にありました。隣はスポーツセンターのようです。例によって観光資料をピックアップ、日本語で書かれたツアー案内もあります。
売店で買った1本1.5スイス・フランのビールを飲みながら、公園で資料のチェックが始まりました。
やはり人気のコースはアイガーとメンヒの山をくりぬいたトンネル内を走るユングフラウ鉄道です。終点は標高3,454mのヨーロッパで一番高い駅ユングフラウヨッホ、トンネル内の駅から地上に出ると素晴らしい景色が待っているようです。[運賃が往復1万円、ちょっと高いけど行ってみたいな]
他にもバスで近隣の村を訪ねたり、手軽にハイキングといろいろ楽しめそうです。[まあ、あしたのお天気しだいだな]
目をさますと、雨の心配はなさそうですが薄曇り、この日もアイガーを拝むことはできませんでした。
ユングフラウ鉄道をあきらめて、ハイキングをすることにしました。場所はグリンデルワルトの北に位置する First (フィルスト)、町をはさんでアイガーと相対しています。晴れればアイガーも拝めるだろうという魂胆です。
フィルストの標高は2,160m、グリンデルワルトとの標高差は千メートルちょっとになります。ヨーロッパで一番長い距離4,354mのスキー用リフトもありますが、ここは気合いを入れて歩いて上ることにしました。
無事たどり着けば、Wetterhorn (ヴェターホルン 3,701m)と Schreckhorn (シュレックホルン 4,078m)との谷間 Oberer Gletscher (オーバラー氷河)が見えるはずです。
上のパノラマは右にアイガー、メンヒ、ユングフラウと並んでいます。中央にヴェターホルンとシュレックホルン。グリンデルワルトはその下。フィルストは左のちょっと低い山に位置しています。
[一日がかりで行こう。最悪、疲れたらリフトで降りればいいさ]マッターホルンと同じくポリ袋に弁当を用意しました。
ハイキングコースはリフトに沿って上へのびているようです。これなら迷子になる心配はありません。何より心強いのは想像以上に同じコースを行くハイカーがいたことでした。中ほどまで上ると、下りのハイカーとすれ違うようになりました。朝一のリフトで上った人たちです。
「こんにちはーッ」に「こんにちはーッ」の返事、日本人の観光客です。小学生と見られる子も、家族で夏休みの先取りをしたのでしょう。
フィルストからの下りで一枚。
写りの悪い写真ですが左がヴェターホルン、右奥がシュレックホルンになります。中央に見えるのがオーバラー氷河です。
アイガー方面は曇り空、写真はムダなようです。下山しながら花の写真を撮ってみました。高度の違いかマッターホルンとは花も違います。[写真をクリックすると拡大され、連続して見ることができます↓]
スイスの国花はエーデルワイス。スイスを旅行中、ポスターなどで目にしてエーデルワイスだけは知っていました。他の花の名はわかりません。[写真をクリックすると拡大され、連続して見ることができます↓]