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ぐるっとヨーロッパ: West Germany(4) バーデン=バーデン

この日も前日と同じく向かい風の中を走行し、距離も延びないので目的地を70キロほど先のバーデン=バーデンに決めました。

地図を見ると、バーデン=バーデンは幹線道路3号線を少し東へ入ったところに位置しています。西ドイツに入国してから三日間、ずっと交通量の多い3号線を走ってきたので、あえて3号線を外れ、裏手の山道からバーデン=バーデンに入ることにしました。ところが、車は減ったものの急勾配のアップダウンが続き、しまいには自転車を押し上げる始末でした。

バーデン=バーデン? 面白い街の名前です。バーデン・ヴュルテンベルグ州に位置しています。観光案内には、バーデンはドイツ語で入浴を意味し、ローマ時代から温泉があったことに由来するとあります。

さらにオーストリアのウィーン郊外とスイスのチューリッヒ近郊に同名の温泉地バーデンがあるため、それらと区別するために、バーデン地区のバーデンとして街の名をバーデン=バーデンにしたとあります。

ウィーンで世話になったフランツ爺さんが「ハンガリーで温泉に入れなかった」という私の話を聞いて、「ウィーンにも温泉はあるよ」と、教えてくれたのを思い出しました。あれがウィーンのバーデンだったのです。

バーデン=バーデンには多くの観光客に混じって、日本人観光客も目立っていました。洒落た建物の温泉を始め、カジノに劇場、いかにもといった感じのレストランにブティック。高級保養地として洗練された魅力溢れる街並みが、歩いただけでもわかります。充実した環境が昔から世界中のセレブを集めていたのです。

[俺には敷居が高いな]夕方近いこともあり観光することもなく、私は街を素通りして近くのキャンプ場へと向かいました。

キャンプ場はヨーロッパ諸国の車で一杯です。西ドイツ車の次に多いのが NL 表記ネーデルランドのオランダ、 そして N のノルウェー、 S のスウェーデンと続きます。イタリアとフランスの車がチラホラ。スペインとポルトガルはポツン、ポツン。自国に多くの観光地を抱えているからでしょうか、意外にも隣国スイスとオーストリアの車は見ませんでした。

みなさんキャンプ場をベースにバーデン=バーデンの観光をしているようです。ひょっとしたら、キャンプ場でカジノのドレスコード、ジャケットとネクタイに着替え、勝負に出かける強者もいるかもしれません。

このキャンプ場の利用料金はユースホステルより高い約1,100円、観光地にありがちな高めな料金設定になっています。物価の高い西ドイツではスイスと同じく安宿も3,000円ほどからです。それを考えるとヨシとするべきなのかもしれません。

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