オジさんの話を聞いて私はルール炭田の他にライン・ルール工業地帯の名前も思い出していました。
幸いにケルン大聖堂の内部の見学は無料でした。この時とばかりにオジさんは詳しく説明してくれました。
今のケルン大聖堂は三代目、13世紀から建設が始まり何だかんだで完成まで600年以上かかったそうです。尖塔の高さは150m以上、ヨーロッパでも最大級の大きさということです。
戦時中、ドイツを代表するルール工業地帯は連合軍による空爆によって大打撃を受けました。
ケルンの街も爆撃で多くは焼け野原となります。ケルン大聖堂(ドーム)も度重なる爆撃を受けて内部は焼失したものの建物自体は倒壊を免れました。そんなドームは戦後の復興を願うケルン市民の心の支えとなったそうです。
聞きそびれましたが、オジさんの実体験だったかもしれません。ケルンのドームは西ドイツ国民に一番人気がある教会だそうです。
ケルン大聖堂は1996年に世界遺産に指定されています。