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ぐるっとヨーロッパ: West Germany(34) タバコの話[1]

西ドイツで禁煙してから35年、タバコは1本も吸っていません。意思の弱い私にしてはと自分でも感心しています(お酒は止められませんけど)。

禁煙当初、横でタバコを吸っている人がいると自然に鼻がタバコの煙に吸い寄せられていました。スーパーの買い物でも、精算時にレジ横のタバコに何度も手が伸びそうになりました。

禁煙してから3日後の日記にも「つらい、つらい、つらい…」とあります。いわゆるニコチン中毒の一番しんどい時です。今では横で断りなしにタバコを吸われると「えッ」となりますから、勝手なもんだと思います。

長いこと禁煙していた人が再び吸い始めることがあります。理由を聞くと「いゃあ、何となく吸っちゃったんだよ」とか「一杯飲んでてさぁ、隣のヤツのをつい吸ったんだよなぁ」そんな答えが返ってきます。

「何となく」は自分では意識してなくても仕事か何かのストレスを感じているのかもしれません。「一杯飲んでて」はアルコールと居酒屋やスナックのモウモウたるタバコの煙に誘発されてしまった気がします。

私にはタバコの苦い経験があります。この旅行中、アメリカのキャンプ場でのことです。大きなテーブルでアメリカ人2家族に私も混ぜてもらい、談笑しながら食事をしていました。先に食事を終えた私がタバコを一服した瞬間でした。隣に座っていたお父さんが、

「君ッ、タバコを吸うならあっちで吸ってくれ。僕はまだ食事中なんだゾ。だいたい断りなしにタバコを吸うなんて考えられないよ」

お父さんの言葉は注意というより怒りに近いものでした。私はすぐに謝り席を立ちましたが、もちろんその場の雰囲気は一変しました。

当時、日本ではくわえタバコで仕事する男の姿がカッコイイといわれたぐらいです。恥ずかしいことに私はタバコのマナーを全く知らなかったのです。

この事があってから周囲に人がいる状況でタバコを吸う時は May I smoke? と必ず聞くようにしました。一度だけ「ほかで吸ってくれ」と言われましたが、人がいる場合、吸わないのがベストマナーでしょう。

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