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ぐるっとヨーロッパ: West Germany(36) ハンブルクへ

ハンブルクへ到着したのは夕方近くになってからでした。エルベ川に架かる橋を渡ってそのままユースホステルへ直行。朝食付きで2泊することに。西ドイツでのユースホステルの利用は入国初日以来の2度目になります。

部屋はドミトリー、同室者がいます。ちょうどドイツ人の青年二人が身支度を調えて出掛けるところでした。

「これからどこ行くの? レーパーバーン(Reeperbahn)?」
「うん、そうだよ。あんたも行くの? 俺たちはどっかで一杯ビールを飲んでから行くんだ」

冗談のつもりで聞いたのですが、レーパーバーンはピタリでした。レーパーバーンというのはハンブルクで一番の歓楽街です。例のリスボンで知り合った日本人露店商の連中に聞いてハンブルクのピンクゾーンと知っていて口にしたのです。

「そう、これから行くんだ。じゃ、ヘルベルト通り(Herbert Strasse)も?」
「ヘルベルト? あっちは若い娘がいないみたいだ。いるのはオバちゃん、オバちゃんは遠慮しとくよ」

もう一人の青年も話に加わり、

「俺たちはエロスセンターへ行くんだ。若い娘がいるぜ」
「そうなんだ。俺はフランクフルトでエロスセンターへ行ったんだ。下見のつもりで。日曜のまだ明るい時間でやってるかどうかもわからなかったよ」

「へぇー、俺たちはフランクフルトはまだ行ったことがないよ。それにしても明るいうちはダメだろ」
「そうだよな。俺はあした行こうと思ってるんだ。よかったら後で話を聞かせてくれないかな?」
「いいよ。話してあげるよ。でも、帰る時間はわからないなぁ」
「時間はいいよ。遅かったらあしたでもいいし」
「オーケー」
「じゃ、グッドラック」

ヘルベルト通りというのは「飾り窓」がある通りの名前です。こちらも露店商の連中に聞いていました。もっとも「飾り窓」のドイツ語も英語も知らないので通りの名前が出たのです。

どうやらユースホステルの門限はあまり厳しくないようです。これで明日の予定も立ちました。昼間は市内観光、日が暮れてからは夜の街ということになりそうです。

リスボンではたまたまバーで会った日本人駐在員や入店した売春クラブで話しかけてくれた船の日本人コックから話が聞けました。ところが西ドイツでは露店商の連中から聞いた話だけが頼りでした。彼らからナマの話が聞ければラッキーです。

二人が戻ってきたのは10時過ぎ、ほかの同室人にはすでに寝ている人もいます。彼らとの話は翌朝にしました。

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