写真の右の建物がアンデルセンの生家です。入口は隣接する博物館側からで、少し離れた通りの方にあります。生家は博物館の一部になっており、部屋にはいろんな物が展示されていました。
アンデルセンは子供の頃に靴職人だった父親と死別し何かと苦労しました。やがてオペラ歌手を目指しコペンハーゲンに出ますが、夢破れてしまいます。
その後、ヨーロッパを旅しながら書き綴った詩や童話をデンマークの出版元に送ります。その出版物により徐々にアンデルセンの名前が知られていったのです。意外だったのは、先輩でもあるグリム兄弟を自ら訪ねていて、彼ら兄弟と親交があったことでした。
こちらはアンデルセンの生家がある通りです。オーデンセ市で生家ともども近隣を買い上げ、当時のまま残し歴史保全地区に指定しています。また、生家から南西に少し行くと、アンデルセンが子供の頃に暮らしていた家も残されています。
オーデンセからさらに東、フュン島の東端の港町 Nyborg(ニュボルク)に到着しました。この港から対岸のシェラン島の港町 Korsør(コアセー)へはフェリーで渡ります。
フュン島の東の「小さなベルト(海峡) Lille Bælt」に対し、こちらの海峡は「大きなベルト Store Bælt」と呼ばれ、海峡の幅は20キロ近くあります。この大きなベルトと呼ばれる海峡が東デンマークと西デンマークを分けているのです。
海峡のちょうど真ん中に Sprogø(スプロウエ)島があります。このスプロウエ島を中継点として1997年に鉄道が、翌1998年に道路が開通して、現在ではフュン島とシェラン島の二つの島を陸路の延長で結んでいます。
フェリーでの移動はイタリアからギリシャに渡って以来になります。心地よい海風が吹く中、船上の私を迎えてくれたのはカモメたちでした。
カーフェリーの運賃 48Dkr=約1,200円(自転車とも)。
コアセーの港から走ること10キロほど、浜辺で野宿。きのうの海水浴場と違って、とても静かです。食事の前に印象的な夕陽の写真を一枚(同じ写真を2018年元旦のブログに載せました)。あしたはコペンハーゲンに到着します。