スウェーデン入国の際に両替したお金は僅かでした。それでもビールの本数を減らして何とか2度目の両替をせずに国境までこれました。
この日は土曜日、午前中ならまだお店は開いてるはずです。E6号線を外れて最寄りの町に寄って僅かに残ったお金で買い物を済ませると、再びE6号線に戻り20キロ先の国境へと向かいました。
昨夜のコースチェックでは川を越えての入国だと最初は思いました。ところが、地図をよく見ると川ではなくフィヨルドです。
入国地点から4キロほど東に Halden(ハルデン)の街があります。そこから川と思われたフィヨルド Iddefjorden(イッディフィヨルド)は幅を広げ、南へ20キロほど続いて国境を形成しています。対する西側2キロに Singlefjorden(シングルフィヨルド)があり、その先は外洋へと続いています。
フィヨルドにかかる橋を渡ってノルウェーへ入国です。税関の係官は自転車に乗った私にそのまま進むように促しています。どうやらパスポートチェックは無さそうです。
税関に隣接する事務所内には両替所があり、(土)(日)ともに開いているようです。[ヘェー、土曜日もやってんだ。わざわざフランをノルウェー・クローネに替えたのになぁ]事務所にはツーリスト・インフォメーションもあり、旅行者に便宜が図られているのがわかります。こうして8月20日(土)、ノルウェーに入国しました。
1Nkr(ノルウェー・クローネ)=約33円。
これは入国直後に事務所の横から撮ったフィヨルドの写真です。この先が外洋へと繋がるシングルフィヨルドです。反対側に行くと、ハルデンの街があり、国境を形成しているイッディフィヨルドです。
ハルデンの街の南にある要塞は難攻不落の要塞として知られています。17世紀後半から19世紀にかけて幾度となくスウェーデン軍に攻め込まれ、一度も陥落しなかったのです。それにはフィヨルドという立地条件も一役かっていたようです。