オスロ市内を西へ15キロほど、Sandvika (サンヴィーカ)の町で右に折れ、進路を北西へと変えると登りが始まります。
ハッキリしない写真ですが、振り返ると市街地の向こうにオスロフィヨルドが広がっています。
20キロほど行くと左手に湖が現れました。水深295m、ノルウェー国内5番目の大きさの淡水湖 Tyrifjorden(ティーリフィヨルド湖)です。
湖に架かる橋を渡りしばらく走るとホーネフォスの街に到着。ここから先は国道7号線を行くだけです。
[ヘェ~、これがベルゲン鉄道ね。この鉄道と一緒に走ればいいんだ]ホーネフォスを出ると登りが少しきつくなってきました。さらに20キロほど進み7号線を外れた場所で野宿。まだ標高は150mほどでしょうか。
ベルゲン鉄道は総延長500キロほど、ホーネフォスを起点駅としてスカンジナビア半島西側の港町 Bergen(ベルゲン)とを結んでいます。ベルゲンはノルウェー第2の都市でフィヨルド観光のベースとしても知られています。
鉄道の最高地点は1,200m以上、山間そしてフィヨルドの間を縫って進むベルゲン鉄道は、車窓からの眺めが素晴らしいといわれています。オスロとホーネフォス間も鉄道で結ばれていますから観光客が利用するのはもっぱらオスロ発ベルゲン行きということになります。
この日は一気にゴルの町まで行くつもりです。走り出してすぐに Sokna(ソクナ)の町へ到着。ホーネフォス辺りから針葉樹の森が増え、同時に街道沿いに製材所が目立つようにもなりました。ソクナの町にも大きな製材所がありました。
ベルゲン鉄道は北西へ、7号線は南西へと、ここソクナの町で一旦別れます。やがて目の前に湖が現れました。昨日、観光案内所で聞いた Krøderen(クローデレン湖)です。
[ヘェー、オリンピックのスキーをここでやったんだ]湖に面したこの Hamremon (ハムレーモン)の町の案内に「1952年オスロオリンピック・スキー会場」とあるのを見つけました。地図にはハムレーモンから湖の北端の町 Golsvik(グルスビーク)まで35キロとあります。湖は南側にも数キロ続いており、確かに長さが40キロありそうです。