Design a site like this with WordPress.com
Get started

ぐるっとヨーロッパ: Norway(12) 森林限界へ

ゴルからしばらく行くと Torpo(トルポ)という町があります。

DSC_0395
これはそのトルポで撮った写真です。中央に昔ながらのスターブヒルケ(木造教会)、左に新しい教会と墓地、右の建物は苔むす屋根に自生する植物。いかにもノルウェーの田舎を象徴する風景です。

ゴルとイェイロの中間に Ål(オール)という町があります。このオールの上流から川の名前が変わりました。ハリンダル川はオールの下流からの呼び名のようです。

昼前には分岐の町イェイロに到着しました。町の標高は794m、50キロ走ってゴルとの標高差約550mを上ってきたことになります。ここで今まで一緒に走ってきたベルゲン鉄道ともお別れです。

ベルゲン鉄道は急行と鈍行がともに走る単線です。上下列車のすれ違いや鈍行列車の待機などは一部複線化されている駅構内で行われていました。7号線とベルゲン鉄道はイェイロ出てしばらく行くと二手に別れ西へと進んでいきます。

一方の私は8号線を南下、この日のメインイベント三つの峠越えが待っています。数々の峠をクリアしてきたPass-Hunter(?)の私としては久々の峠越えに腕が、いや脚が鳴ります。といってもこの日の峠は何れも1,000mちょい?!

DSC_0396
イェイロの町外れの湖沼を抜けるといよいよ上りです。交通量は7号線の半分ほど、ゆっくりと走れそうです。周囲の山肌にゲレンデやリフトが目立ちます。ゴルの町にもまして冬場のリゾートとしての賑わいが想像できます。

急な登りを一気に上り1,010m、次いで1,063m、そしてイェイロから30キロちょっとで三つ目の1,100mの峠、ここが8号線の最高地点になります。周りは1,200~1,300mの山々、荒涼とした風景に一変しました。いわゆる森林限界です。

日本では北海道を除いて森林限界は、標高2,500m前後といわれています。それが北緯60度を超えるこの辺りでは、日照時間や気温、雨量など自然条件の違いにより低い標高でも森林限界となっているのです。北緯60度といってもピンとこないかもしれません。カムチャッカ半島の付け根、アラスカの南端といえば想像できると思います。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
close-alt close collapse comment ellipsis expand gallery heart lock menu next pinned previous reply search share star