峠から標高差約600m、距離にして30キロほど下ると Rødberg(ロードベル)の町へ到着。
この日の走行は110キロほど。町外れの森の中で野宿、目の前は湖です。晩飯を終えてテントで横になると、森の中で木々に囲まれているのが一層感じられました。そこで写真を一枚。
翌朝、まだ8月下旬だというのに寒くて目が覚めました。テントから這い出ると目の前に早朝のモヤにかすんだ湖が、そこで写真を一枚。
ノルウェーはメキシコ湾流のお陰で高緯度の割りに温暖な気候だといわれています。そのためフィヨルドも凍ることはありません。ただし、ここは内陸の山間部、朝の寒さはそうもいきません。体感的に気温は10℃を切っているように感じられました。
一昨日走ったノーレ山脈の東側の谷はハリンダル、こちら西側の谷は Numedal(ヌメダル)といいます。ロードベル近郊から流れ出る川は Numedalslägen(ヌメダルスラーゲン)と呼ばれ、流れの先はオスロフィヨルドへと注いでいます。その川を遡るようにロードベルまで鉄道が走っています。後にこの鉄道は廃線になりましたが軌道の一部が今ではサイクリング・ロードになっています。
谷あいを鉄道と川が右に左にと入れ替わる中、さらに8号線を南下していきます。
ロードベルから100キロ弱、Kongsberg(コングスベルグ)へ到着。そこからE76号線を東へ、もう少し距離を伸ばして野宿となるのですが、昨日までとは打って変わって場所探しが大変でした。開けたところに戻ってきたからです。
この後はE76号線を Drammen(ドランメン)へ、そしてE18号線でオスロへ。明日の昼過ぎにはオスロへ戻れそうです。
この周遊ツアーは予定の1週間より1日早く終了しましたが連日野宿で過ごせました。「手紙の到着を待つ間、物価の高いノルウェーでなるべくお金をかけない」という当初の目的はクリアできました。