アムステルダムは大きな街ですが、旧市街は4キロ四方ほど、それほどの広さはありません。いつもなら自転車ですが徒歩で散策をすることにしました。
アムステルダムは運河の街。東京駅のモデルとして有名な中央駅も北をアイ川の港に南を運河に挟まれています。中央駅の南側にアムステルダムの街が広がっています。
もともと川だったと思える大きなアムステルダム運河を除き、街の中心を円形に囲むように4本の運河があります。内側からシンゲン運河、ヘーレン運河、カイザー運河、プリンセン運河の4本です。それら4本の運河にクロスして放射状に数本の運河が伸びています。写真はそんな運河を行く遊覧船です。
観光初日、まず向かったのは「アンネ・フランクの家」。場所は街の北西、一番外側のプリンセン運河に面しています。ユースホステルは街の中心「ダム広場」の南東にあり、ちょうど真反対の位置になります。距離的には1キロちょっとでしょうか。
ユースホステル近くの運河沿いをダム通りへと出ます。ダム通りを進むと右手に2本の運河が現れます。その2本の運河沿いが De Wallen(デ・ワーレン=飾り窓 本来の意味は城壁)と呼ばれる歓楽街です。
[ふーん、この運河の奥か。夜になったら覗いてみよう]明るい日差しの下でも何となくあやしい雰囲気が感じられます。
そのまま歩いて行くとダム広場に出ました。まだ時間が早いのか名物のストリート・ミュージシャンの姿はなく、観光客もチラホラといった感じです。
広場に面した「王宮」の裏手を真っ直ぐ進み、4本目のプリンセン運河に面した「西教会」に出ました。そこから右へ少し行くと[へぇー、けっこう人がいるじゃん]お目当ての「アンネ・フランクの家」です。
すでに多くの観光客がいます。「アンネ・フランクの家」は一般的なオランダの家の特徴そのままに壁一面に大きな窓が取り付けられています。外から見る限り建物は4階建てのようです。
オランダ入国早々、家々の窓が一様に大きいのは気付いていました。[こんなに窓が大きくて壁の強度は大丈夫なの?]と心配するほどです。後に曇りの多いオランダだからこそ太陽光を大切にするのだと聞きました。
入場料3FL=約250円。受付で日本語版の説明付きの見取り図をもらい、順路に従い中へと進んで行きます。