ブリュッセルでの宿はユースホステルと決めていました。そこで暗くなる前に少しでも街を散策することにしました。
写真の左、広場に面しているのは15世紀半ばに建てられた市庁舎です。尖塔の高さは100m近くあります。右下は様々な組合の建物ギルドハウスです。この広場は「グラン・プラス(大広場)」と呼ばれ、世界で一番美しい広場の一つとして1998年に世界遺産に指定されています。
この写真は広場をはさんで市庁舎の反対側です。「市立博物館」を始め、カフェやレストランが並んでいます。
[こっちは観光客がぜんぜんいないな。それにしてもちっちゃいね]これは市庁舎の裏手を200mほど行った角にある「小便小僧」です。体高は30㎝、思っていたより小さくて驚きました。初代は盗難にあい、この小便小僧は1960年に設置された二代目です。
「サン・ミッシェル大聖堂」へ着いた頃には辺りはだいぶ暗くなってきました。早々に散策を止めてユースホステルへと向かうことにしました。
この日の朝、ブリュッセルを発つ前に1ヵ所寄り道をすることにしました。「アトミウムを見に行ったら」とユースホステルのスタッフに勧められたのです。場所を訪ねると運河沿いを北へ行けばわかるとのことでした。
これがそのアトミウムです。1958年のブリュッセル万国博覧会のモニュメントとしてベルギーの有名な建築家が設計したものです。場所はブリュッセル郊外の万博跡地の公園の一角です。
鉄の結晶をデザインしたもので100m以上の高さがあります。1970年開催の大阪万博のモニュメント「太陽の塔」が高さ65mですからかなりの大きさです。ちょうどポリスが乗るバイクが通過中です。
当初、球体はアルミニウムで造られていましたが、経年劣化のため2000年代に入ってステンレスにとって変わりました。内部は1958年の万博の資料館、最上部は展望台とレストランになっています。
さきのサッカーのワールドカップのグループリーグ、日本対ベルギー戦でこのアトミウムの形そのままのレプリカ帽子をかぶって応援するサポーターがテレビに写し出されていました。万博のシンボルのアトミウムが多くの人に親しまれているのがよくわかります。