Design a site like this with WordPress.com
Get started

ぐるっとヨーロッパ: France(14) 港町シェルブール

[さぁて、街をブラついてみるか]早めにユースホステルを出るとまずは港へ向かいました。映画「シェルブールの雨傘」は実際にシェルブールでロケが行われています。[何か映画のシーンを思い出すかも知れない]そう思っていました。

小型船が停泊する内海沿いを北へ、外海へと続く港を目指します。港は予想以上に大きくしかも活気がありました。
ル・アーブルが貿易港ならシェルブールは多用途の港といった感じです。漁を終えた漁船のほかにヨットも多く停泊しています。港の東側はフェリー乗り場、私がスペインへと渡った港町プリマスを始めサウザンプトンなどイギリス行きの他にアイルランド行きのフェリー便もありました。遠く軍艦が停泊しているのが見えました。シェルブール港は軍港でもあるようです。

港に面した通りにはカフェやレストラン、ホテルも並んでいます。フェリーのお客や漁を終えた漁師が利用するのでしょうか、昼まで時間がありますがすでにオープンしています。

港から街のメインストリートへと自転車を押しながら歩いたものの、結局映画のシーンを思い出すような場所は見当たりませんでした。映画ではお店は傘屋ですが実際は違うお店かもしれませんし、何しろ映画を見てから20年近く経っています。それにまさかシェルブールを自ら訪れるなんてゆめゆめ思っていませんから無理からぬことです。

ただ一つ、港の近くで見た教会は主人公がアルジェリアから帰還しない恋人を諦めて、別人と挙式した教会のような気がしました。ついでにストーリーを話すと彼女のお腹には恋人の子供が宿っており、映画のラストでは戦地から帰還した昔の恋人が実の子と主人公カトリーヌ・ドヌーブとも再開するのですが……。

そろそろ出発しようとした時でした。床屋が目に入りました。[そうだ、床屋に行かなきゃ]実はアムステルダムを発って以来ずっとそう思っていたのです。

前日、ポリスに職務質問を受けたのもユースホステルのヘッドが少し汚かったのも[俺の風体がちょっと変なのが原因かも?]そうも思っていたのですが、考え過ぎでしょうか。

海外で初めて床屋に行ったのはニューヨーク。ロサンゼルスを出発して5ヶ月以上経過し、髪はボサボサでした。
次に髪を切ったのはそれから半年以上経ったチュニスでした。この時はホテルの一室、当時一緒に走っていたW君にカットしてもらったのです。半年以上も髪を伸ばしていたのには訳があって、北アフリカで暴漢に襲われないためのわざと薄汚くするという自衛作(?)でした。
3回目はスイスでお世話になったルーディの一家の住むリーコンの町の床屋です。ラインフォール観光に連れて行ってくれるという話になり、失礼のないようにとの思いからでした。
そして今回の4回目とヨーロッパに入ってからは3ヶ月少々の間隔、少しはこざっぱりしようと努めていたのです。これで帰国まで髪の毛を気にすることもなくなりました。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out /  Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out /  Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out /  Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this:
close-alt close collapse comment ellipsis expand gallery heart lock menu next pinned previous reply search share star