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最後に寄り道: Hong Kong(5) 香港ブラブラ歩き[2]

日曜日の早朝に到着してから台湾へ発つまで4日間香港にいたことになります。その間「これといって行きたいところはない」の言葉通り、街へ出てもブラブラしているだけでした。それでも香港の雰囲気というかパワーは十分に感じていました。

ただし1ヶ所だけ[せっかく輪行袋から自転車を出したんだし、どっか行ってみるか]と、自転車で行った場所があります。そこは悪の巣窟として名高い、暴力、麻薬、売春…… 等々、闇社会のマフィアのうごめく舞台、九龍城‼ 香港映画の影響? ちょっと大げさになりました。
[実際どんなところなんだろう?]そんな感じで九龍城へ行ってみたのです。

九龍城の場所は啓徳空港の北側になります。ホテルがあるモンコック地区とその北に広がる新界を隔てるように界限街(Boundary st.=バウンダリー・ストリート)が東西に走っています。その通りをまっすぐ東へ行くと九龍城になります。
走り出すと3キロほどで右手に空港が見えてきました。[ここかぁ。確かにゴチャゴチャ感あるね]やがて左に九龍城が現れました。

九龍城は中国側から逃げるようにして出てきた難民たちの違法住居がスラム化、巨大化したものです。そんな環境ですから犯罪は増えるでしょうし、犯罪者も身を隠すために九龍城へ逃げ込んだはずです。香港政府は何とか九龍城を整理しようとしましたがダメでした。

九龍城の中を歩いてみることに。[やっぱ身構えちゃうな。何となく薄暗いけど生活感はあるね]昼間だというのに密集する建物で狭い路地まで充分に陽が差し込みません。すれ違う人たちの視線を感じます。自転車を押して歩く私は明らかによそ者だとバレバレです。
[このぐらいにしとこう]歩いたのは10分足らず。これといって何もありませんが、周囲からして目立っているのは間違いありません。早々に退散することにしました。

北アフリカやヨーロッパでも旧市街と呼ばれる場所で九龍城と同じような路地裏の狭く入り込んだ道を歩いていました。違うのは人通りの多さでしょうか、やはり九龍城が圧倒しています。人によっては人通りの少ない方がむしろ不気味に感じるかもしれません。

この九龍城ですが、香港が返還されたのを機に中国政府によって綺麗サッパリ整理されてしまいました。怪しげな香港の一部がなくなってしまい少々残念(?)な気がします。

そういえばホテル周辺の夜の街をブラブラしていて驚いたことがあります。通りに並べられたベッドに寝巻き姿のオッサンたちが座ってお喋りしているのです。
[へぇー、外で寝るんだ。風が通るからな。それにしても、さすが香港って感じだね]亜熱帯の香港、室内は暑いのです。そういう私もとりあえずのつもりのホテルから移動しませんでした。安宿へ移って、もしクーラーがなかったらと心配したからです。

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