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最後に寄り道: Taiwan(9) 最南端の岬、鵝鑾鼻へ

高雄からさらに南の枋寮(ファンリャオ)へ。[おおーッ、海だよ。やっぱ海はいいなぁ]島国台湾に来てから10日ほど、やっと海とご対面です。この先は海岸線を走ります。

台湾西部に広がる平野部もここまで来ると左手に山々が迫って見えます。鉄道もここ枋寮が終点です。当時はまだ台湾を一周する鉄道は繋がっておらず、東の太平洋側の鉄道は台東(タイトン)まででした。

集落もとぎれとぎれの中、枋寮から50キロほどでリゾート地の「墾丁(ケンティン)国家公園」に到着。お店やホテルが集中する通りを抜け、30分ほど走ると台湾最南端、鵝鑾鼻(オールアンピー)の岬です。真っ白な灯台が見えます。何ともややこしい字の鵝鑾鼻は原住民の発音を漢字にしたものです。以外かもしれませんがここ鵝鑾鼻は香港より南に位置しています。

DSC_0413写真中央に小さく灯台が見えます。最初の灯台は19世紀末に清によって建てられましたが、清軍は自ら灯台を破壊して撤退します。すぐに日本によって再建されますが、太平洋戦争時に今度はアメリカ軍に空爆されてしまいました。現在の灯台は三代目で台湾政府によって建てられました。

DSC_0414日本統治時代の鵝鑾鼻は捕鯨基地の最前線、そして東南アジアへの物資の補給基地でもありました。戦時中、アリメカ海軍によって鵝鑾鼻の近海で多くの日本の輸送船が撃沈されています。その慰霊のために鵝鑾鼻を訪れる日本人もいます。

台湾一周も半分終了、この先北上して台北へ戻ることになります。

[あれッ? えッ、どうなってるの?!]鵝鑾鼻から東側の海岸線を北上し始めたのはいいのですが、目の前の川に架かっているべき橋がないのです。〈べき〉と記しましたが、それは地図上にハッキリと橋があるからです。

[橋が架かる予定なのか? それにしてもい参ったな]工事の気配おろか予定看板すら立っていません。地図は台北で購入したものです。どことなく中国風(?)の色使いが気に入って購入したものです。

[しょうがない。引き返して山側から行くか]そうと決めたものの、この日はこれ以上走る気にはなりませんでした。久しぶりに波の音を聞きながらの野宿となりました。

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