最後に寄り道: Taiwan(22) 困ったときの筆談

亀山島をやり過ごし海岸線から離れ、西へと進路を変えると再び9号線に合流します。[よし、山を越えれば台北だ]蘇澳から宜蘭へと久しぶりに平坦な道を走りましたが、ここから上りが始まります。1回、2回…… 7、8回とつづら折りの急な上りを繰り返すとやっと緩やかな上りとなりました。

ひと山越えはしたものの峠はまだ先、すでに暗くなり始めています。そろそろ野宿の場所を探さなくてはなりません。幹線道路を外れた川沿いにテントを張れそうなスペースを見つけましたが、対岸に民家があります。[ひと言ことわりを入れておこう。不審がられてもマズイし]民家を訪ねて野宿をしてもオーケーか聞いてみることに。

出てきてくれたのは50代とおぼしきオジさん。まずは「ニイハオ」と挨拶。そして筆談にとあらかじめ手帳に書いた自己紹介と川沿いで野宿したいとの文言を見てもらいます。オジさんはニッコリすると何と自己紹介を日本語で返してきました。オジさんはカタコトですが日本語を話すのです。

台湾旅行中、英語や日本語でコミュニケーションが取れない場合、私は筆談をしていました。同じ漢字圏、困ったときは筆談でクリアしていたのです。
この時も筆談とカタコトの日本語でオジさんは答えてくれました。 さらに「もっといい場所があるから」と暗くなる中、川の上流の広い場所へとオジさん自ら案内してくれたのです。

DSC_0400これがその時オジさんが書いてくれたものです。「営地前直」は「すぐそばに野営地」ということです。そして片仮名で「アリマス」とあります(?)。この日の日記には「梁 南山先生、謝謝!!」の記述。梁 南山はオジさんの名前です。

Leave a comment

Design a site like this with WordPress.com
Get started
close-alt close collapse comment ellipsis expand gallery heart lock menu next pinned previous reply search share star