今日5月1日、「平成」から新元号「令和」に改元されました。今回は生前退位ということもあり、各地で花火が打ち上げられるなど列島全体がお祝いムードに包まれています。やはり前回の天皇陛下の崩御による改元とはかなり違っています。
私が日本一周へ出発したのは、その前回改元された平成元年1989年7月末、今から30年前になります。改元から半年が過ぎ、新元号「平成」もすでに馴染んでいました。
季節は夏真っ盛り。「とりあえず北から回ろう」東京から国道6号線を北上することにしました。
茨城県の勝田周辺では大雨で走るに走れず足止め、その後6号線は日立を過ぎると太平洋岸に出ました。そして福島県の浜通りの「新地町(しんちまち)」から宮城県へと入ります。
仙台に到着。「青葉城」から仙台市内を一望できます。青葉城といっても城址、そこにあるのは土産物屋だけでした。下の写真は二日後に初日をむかえる名物「仙台七夕」の飾りつけのようすです。仙台駅周辺は区画が整っているので街並みがスッキリと見えました。
仙台は6号線の終点。この先は45号線を北上します。
仙台を過ぎると「日本三景・松島」へ、天気がいまひとつ、浮かんで見えるのは湾内遊覧船です。次の写真、JR のロゴが見えていますが、当時すでに「三陸鉄道(南リアス線)」は第三セクターとして営業していました。そして気仙沼の「港まつり」のようす、近づく台風を気にしながらの開催です。
釜石から大槌町を過ぎ「吉里吉里トンネル」へ、このトンネルを抜けると吉里吉里の町に出ます。吉里吉里は1981年に発行された井上ひさし氏の小説「吉里吉里人」で知られるようになりました。しかし、小説の舞台はここではなく宮城県との県境に設定されています。真ん中の写真は海岸線から離れた45号線からの風景、結構アップ・ダウンがあります。
最後は野宿のようすです。海外自転車旅では一人用のシェルター型テントを使用していましたが、日本一周では居住性を求めて広い二人用のテントにしました。野宿は公園にテントを張ることが多いのですが、公園が見つからない時はちょっとした空き地を利用させてもらっていました。この時はとうもろこし畑の横です。
この先は十和田湖を経て、北海道室蘭行きのフェリーが出る下北半島の北端、大間港を目指します。