この日はインバネスの街の観光もそこそこに、ネッシー見たさにネス湖へと出発しました。
10㎞ほど走ると、イギリス最大の水量を誇り、幅2㎞、南西-東北方向に約35㎞という細長いネス湖(Loch Ness)が見えてきました。湖畔には、17世紀に落城し、そのまま廃墟となったアーカート城跡があります。
残った城壁に腰かけてしばらく湖をながめていました。インバネスからネッシーの探索ツアーもあるのですが、この日は悪天候のためか一人の観光客も見かけませんでした。
ネッシーに関する調査研究は古くから行われています。大人のロマンだという人もいます。
「ひょっとすると」そんな気持ちで左手の湖に目をやりながら Glasgow の街まで続く湖畔沿いの道A82号線を再び走り出しました。霧雨の降るなか、湖面には虹がかかっています。「何かがいるかも知れない」ネス湖にはそう感じさせる怪しい雰囲気がありました。
まさかの降雪!?
フィヨルド地域にある Fort William の町を通過しました。天気がよければ、左手にイギリス最高峰のベン・ネビス山(1,345m)が見え隠れするはずですが、あいにくの雨で山の輪郭すら見えません。
寒いうえに雨。体はとうにビショビショで指先や足先が痛く感じるようになってきました。雨のなかを走りたくはないのですが、早く暖かい所へ、と気持ちがせかせます。
グラスゴーの手前、山と湖のロック・ロモンド(Loch Lomond)国立公園沿い。霧のなか、本来なら見える景色も残念ながら望めません。ときどきのぞく山肌にはうっすらと雪が見えていました。
まだ11月半ばだというのに、グラスゴーの街では早くもクリスマスの飾り付けが始まっていました。すれ違う対向車は屋根に雪を積んで走っています。[まずいなぁ、雪かよ]